「夜に爪を切ってはいけない」言い伝えに込められた家族の愛情とは

2017/03/25 08:00


日本には、昔から伝わる「言い伝え」や「迷信」が多い。

なかでも「夜に爪を切ってはいけない」と家族から聞かされたことはないだろうか。

「親の死に目に会えない」「お化けが来る」「泥棒が来る」など、理由はいろいろあるようだ。夜に爪を切ってはいけないことについてツイッターに書いている人が多く見受けられる。

(DragonImages/iStock/Thinkstock)
(DragonImages/iStock/Thinkstock)

しかし、実際に信じて夜に爪を切らないようにしている人はどのくらいいるのだろうか?


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■夜に爪を切らないのは2割

しらべぇ編集部では、全国20~60代の男女1,400名を対象に調査を実施。「夜に爪を切らない」と回答したのは、およそ2割。

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性別・年代で大きな差はなく、目立った地域も見られなかった。日本全国的に知名度のある迷信のようだ。


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■言い伝えを守るのは、占い好きよりも元ヤン

集計を進めると、占い好きのなかで夜に爪を切らないと答えた人が35%台と高い。やはり、ジンクスや縁起を担ぐことに対して敏感なようだ。

さらに割合が高かったのは、元ヤンである。45%と半数近くが夜に爪を切ることを良くないとしている。

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■根拠はなく、「しつけ」の一環

そもそも「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」理由は根拠がない。「お化け」や「泥棒」も同様である。

しかし、昔は照明器具が不十分で、夜に爪を切ると手元が危ないことを注意喚起する意味で使われた表現だとされている。

いまは照明も発達しているため、明るいところで気をつけて切ればよい。

だが、この迷信には、子供に言い聞かせるために語り継がれた「しつけ」的な要素があり、親から子への知恵と愛情が詰まっている。

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(文/しらべぇ編集部・小河 貴洋

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo

調査期間:2017年2月24日~2017年2月27日
対象:全国20代~60代の男女1,400名(有効回答数)

迷信言い伝え調査泥棒
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