元人気漫画家が年収6千万から借金生活へ転落…パクりも告白

2017/03/26 16:30

『パタリロ!』の魔夜峰央先生が30年以上前に描いた、埼玉をからかった漫画『翔んで埼玉』が復刊後に55万部のバカ売れ。

また、大ヒット漫画家・吉沢やすみ先生の娘が描く『ど根性ガエルの娘』の内容に、ネットを中心に衝撃が走るなど、一時代を築いた漫画家が最近話題になっている。

そんななかで、小学館『月刊コロコロコミック』の黄金期を支えた人気漫画『つるピカハゲ丸』の著者・のむらしんぼ先生が23日放送のテレビ東京『OHA OHA アニキ』に出演。

年収6,000万円の豪遊から借金生活へ転落や、過去にほかの作品から絵柄をパクっていた事実を暴露し、視聴者にインパクトを与えている。

(画像はTwitterのスクリーンショット)
(画像はTwitterのスクリーンショット)

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■一世を風靡した『つるピカハゲ丸』

1985年に連載開始の『つるピカハゲ丸』は、主人公・ハゲ田ハゲ丸とその一家が「つるセコ」を合い言葉に強引な節約術を披露する4コマ漫画。

同時期に連載されていた『おぼっちゃまくん』『かっとばせ! キヨハラくん』と共に「3大ギャグ漫画」として人気を博し、アニメ化も果たした。

番組に出演したロバート・秋山竜次(38)も「ハゲ丸しか読んだことがない。小学生のころはこのために生きていた」と明言するほど、当時の小学生を夢中にさせた作品だ。


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■のむらしんぼ先生の栄光と転落

のむら先生は同作品によって栄光と転落を味わってきた。

『島耕作』シリーズ、『人間交差点』の弘兼憲史(69)のアシスタントを務めたのち1979年に漫画家デビュー。

直後に低迷期を迎え、家族を養うために、乗り気ではなかった『ハゲ丸』の連載を開始。これがコミックス累計500万部を超えるヒット作に。

バブル絶頂期には漫画制作会社・しんぼプロを設立し、銀座や六本木で夜な夜な豪遊。

売れている漫画家同士で飲みに行くと「自分が払う」と見栄を張りあい「帰ったら小銭だけ」とかなり散財してきたそうだ。

連載、バブルが終了したことでのむら先生の環境は一変。それまでの散財から借金が膨れ上がり、ついに離婚にいたる。

その後も作品を発表し続けるもヒット作には恵まれず、甥っ子からは「だれも読んでない。キャラが古い」と酷評されてしまう。


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■パクリについても言及

「面白いものはちょこちょこパクる」と語るのむら先生は、自身の作品に「ほかの作品からのパクリ」があったと告白。

ハゲ丸が舌を鼻の方に伸ばした表情は、小林よしのり先生が『週刊少年チャンピオン』に連載していた漫画『いろはにほう作』のパクリ。「気がつけばこうなった」「小林先生は天才」と評した。

また、1980年~83年に連載されていた『とどろけ!一番』は、同時期に連載中だった『ゲームセンターあらし』の構図にそっくり。

『あらし』の必殺技「炎のコマ」と『一番』の「ゴッドハンド」を並べると、構図だけでなく表情や雰囲気までパクっていると判明。

「当時のコロコロはみんな仲間。編集者はヒット作と同じようなことをさせたがる。『あらし』のコミックを保存用と参考用で2冊渡され、見ながら書いた」


悪びれることなく当時を振り返った。


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■のむら先生の現在にファンは…

2014年からコロコロ創刊の歴史と自身の漫画家人生を描く『コロコロ創刊伝説』の連載を開始。

単行本に封入されたチラシには「のむらしんぼ先生の借金返済にご協力ください」と書かれ、辛酸を舐めた過去と借金さえもネタにする芸風で再び脚光を浴びている。

しらべぇ取材班が調査したところ、のむら先生の活躍を楽しげに見守っているファンを多数確認できた。

一度は栄光をつかみながら、どん底を味わったのむら先生は、これまでの経験を糧に、再び黄金期を迎えようとしている。

のむら先生の戦いはこれからだ!

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(文/しらべぇ編集部・サバマサシ

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