『西郷どん』の配役発表 過去には西田敏行から響・長友まで

2017/03/29 10:00


(©写真AC)
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来年2018年の大河ドラマは『西郷どん』である。

これはタイトルの通り、幕末から明治にかけての人物である西郷隆盛を主人公にした作品だ。現代においても西郷隆盛は非常に人気のある人物だが、此度の作品では鈴木亮平が西郷を演じることになった。

また、それ以外のキャストもすでに発表されている。その顔ぶれを見てみよう。



■「西郷の家族」の顔ぶれも

3月27日、NHKは『西郷どん』のキャスト一覧を公式サイトで公開。

まず、西郷隆盛の幼馴染であり政敵でもある大久保利通は、瑛太が演じる。前回の大河出演は2008年の『篤姫』で、この時は小松帯刀役だった。

また、西郷3番目の妻である岩山糸(西郷糸子)は黒木華、西郷の妹の西郷琴には大河初主演の桜庭ななみが抜擢された。『西郷どん』では従来のドラマにはあまりなかった「西郷隆盛の家族の逸話」も含まれるようだ。

クランクインは今年夏頃を予定しているという。この作品は島嶼部を含めた鹿児島県全土が舞台なので、その地方独特の景色描写にも期待がかかる。


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■歴代大河の西郷

ここで、過去に西郷隆盛を演じた俳優を見てみよう。

まず、歴代の大河ドラマから。とくに評判が高いのは、1990年の『翔ぶが如く』の西田敏行だろう。大久保利通役の鹿賀丈史とコンビを組んだが、鹿賀は当時「レ・ミゼラブルの舞台役者」という印象がまだ強く、西田との組み合わせに新鮮さを覚えた視聴者も少なからず存在した。

また、2010年の『龍馬伝』では高橋克実が表裏一体のしたたかな男・西郷役を担った。

2004年の『新撰組!』では宇梶剛士が「大柄な西郷」を演じ、また2008年の『篤姫』では小澤征悦が「自殺未遂を経て人間的に大きくなった西郷」を視聴者に披露。


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■民放や舞台では…

もちろん、西郷隆盛が登場したドラマはNHKに限らない。

大きな評判を読んだTBSドラマ『仁』では、オリンピックの水泳日本代表でもあった藤本隆宏が西郷役に抜擢された。また、異色の幕末ドラマとして知られる日本テレビの『竜馬におまかせ!』でも西郷が登場するが、そこでは小倉久寛が「ジャズにハマった西郷」を演じているのだ。

これがテレビドラマではなく舞台になると、より自由な西郷像を観ることができる。去年公演されていた『瞑るおおかみ黒き鴨』では、お笑いコンビ・響のボケ担当、長友光弘が西郷役を演じた。

こうして見ると、西郷隆盛は作品によってさまざまな捉え方をされているようだ。

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取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一

大河ドラマ取材幕末
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