花見場所取りを「有給扱い」に 「志願」発言もネット民同情

「働き方改革」は、まだ花見の席には波及していないのかもしれない。

2017/03/31 10:00

花見・桜・上野公園

春の風物詩のひとつ花見。もうすでに楽しんできた人もれば、楽しみにしている人も多いのではないか。しかし、楽しい宴席の裏には必ず、幹事や場所をセッティングしてくれた人がいる。今、花見におけるとある「場所取り話」でネットが盛り上がっている。



 

■花見の場所取りで有給消化……

31日に放送された『スッキリ!』(日本テレビ系)。この日、番組では阿部祐二レポーターが上野公園に行き、早朝から場所取りしていた人たちを取材した。

そんな中、インタビューにこたえたIT企業勤務の新入社員の男性2名。昨晩、公園にやってきてシートを敷き、公園のルール上深夜に抜けて朝5時に戻ってきたという。

寒い中、気合いで耐える若者たち。当然、業務の一環として給与が出ているのだろう……と思いきや、有給休暇扱いらしい。

そして、来年もやりたいですかと問われると、2つ敷いていたシートのうち1つが他の人に取られてしまったので、リベンジとしてもう一度やりたいとの旨の発言を行なった。

これにはスタジオも思わず「あっ……」となにかを察したかのような雰囲気に。視聴者からは「なんてブラックなんだ」「日本の闇」「これはアウトやろ」「仕事じゃねえのか」「志願とか絶対嘘」など、驚きとため息があがった。

中には、同じ経験を持つ人もチラホラ。


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■花見が苦手な人も多いのに…

寒い中、ただひたすら時が経つのを待つというのは、なかなか辛い経験だ。しかし、しらべぇの調査ではそんな場所取り係が知れば、悲しむに違いないデータが出ている。

それは、それだけ頑張って花見の場所取りをしたとしても、「花見なんかなくなればいいのに」と考えている人がそれなりにいるというものだ。

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しらべぇ編集部の調査では、全国の20~60代の男女の35.7%が「花見が苦手だ」と回答。30代男性は2分の1に迫る多さだ。

3人に1人は花見が内心得意ではないが、会社の恒例行事のためなくならず、新卒は有給で場所を取る……。「働き方改革」は、まだ花見の席には波及していないのかもしれない。

(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年2月24日~2017年2月27日
対象:全国20~60代の男女1,363名(有効回答数)

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