まるでマルチリンガルになったみたい!80ヶ国語対応の翻訳機が登場

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(画像はIndiegogoのスクリーンショット)

「多言語会話」は人類の夢である。

食べたり貼ったりするだけで外国の人とコミュニケーションが取れるようになるのは、小説やアニメなどでよく出てくる設定だ。

だが、それはすでに現実のものとなりつつある。



 

■世界80ヶ国語対応

「何でも揃うサービス」として有名なクラウドファンディング『Indiegogo』に、このようなものが登場した。

会話翻訳機『Travis』である。じつに80ヶ国の言語を瞬時に翻訳してくれるという。しかもその80ヶ国のうちの20ヶ国は装置に内蔵されている機能のみ、つまりオフライン状態で翻訳できるのだ。

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(画像はIndiegogoのスクリーンショット)

にわかに信じがたい製品だが、少なくともIndiegogoではすでに巨額の出資を集めている。キャンペーンの目標金額8万ドル(約900万円)のところ、期限残り22日の時点で30万ドル(約3,350万円)に迫ろうとしている。しかも、出資者への発送予定は今年の7月。量産の準備はできている、ということだ。


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■少数言語までカバー

オフラインで翻訳できる言語の中には、フランス語やアラビア語、中国語、そして日本語も入っている。

これがオンラインでの使用になると、幅は一気に広がる。その中で珍しい言語をピックアップすると、ケベック・フランス語やバスク語、ハイチ・クレオール語、パシュトゥー語、さらにはハワイ語まで収録されている。今の時代、純粋なハワイ出身者でも日常会話は英語のはずだが、ともかく少数言語にも対応しているのは驚きのひとことである。

このTravisが量産に成功すれば、世界の在り方を大きく変える可能性がある。国際会議では必需のものとなるだろうし、ビジネスの場でも欠かせない製品になっていくはずだ。

もはや、個々が語学を勉強する必要性はなくなるかもしれない。


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■200ドルでマルチリンガルに

また、こうした製品に与えることができる役割をもうひとつ挙げれば、「少数言語の保護」だ。

ハワイ語などはまさにそうだが、もはや第一言語ではなくなり衰退の一途をたどる言語が、最先端テクノロジーにより再認識されるという可能性がある。

Travisの市場価格は、199ドル(約2万2,000円)を予定しているという。決して高価なものというわけではなさそうだ。ちなみに、Indiegogoではさらに安い値段で提供されている。

言い換えれば、預金口座に200ドルもあれば80ヶ国語に精通するマルチリンガルになれてしまうのだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一

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