詐欺よりたちが悪い!社員が暴露「悪質ネット通販」の裏側3選
生活に欠かせなくなった「ネットショッピング」。
料金を支払ったが品物が届かなかった…などという詐欺事件も聞くが、中にはそれらとはまた異なる悪質サイトもあるようだ。
しらべぇ取材班は、女性向けの衣料品や小物雑貨などを扱っていた悪質ネット通販に勤務していたという女性に、どんなことをさせられていたのか聞いてみた。
①靴のサイズを偽造して、在庫を売りきる
「女性向けの靴って、22.5cm〜24cmくらいが標準でよく売れるんですが、22cmとか25cmとかになると、売れ残って在庫があまってしまうんですよ。
そうすると靴に貼られているサイズのシールや刻印を変えて、22cmを注文した人に22.5cmを送ったり、24cmの人に25cmを送ったりしていました。
レビューには『サイズぴったりでした』という人もいれば、『サイズ通りに頼んだのに小さかった(大きかった)』などという人が入り乱れていましたね。
また通販だとサイズ交換や返品もお客様負担で送料がかかるので、諦めて泣き寝入りする人も多く…店長は『在庫がさばけていいの』と笑っていました」
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②他者ブランドの名前を変えて自社ブランドのようにして販売する
「他者のブランドの小物雑貨を、ブランド名を勝手に変えて、まるで自社ブランドのように売っていて、さらに正規品より値段も上げていました。
『この商品かわいい』と思い、安く購入しようとブランド名で他のサイトを検索しても出てこないようにして、結局うちで買うしかない仕組みですね。
過去にレビュー内に『名前変えて売ってるけれど、これって○○のブランドでしょ? 正規ショップのほうが安いよ』と書き込まれたことも。
レビューは消せないので、その瞬間にページを新しくして、レビュー0件にして再発売していました。悪質なお店は、悪いことだけはやるのが早いんです」
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③質の悪い商品を写真加工して魅力的な商品に見せる
「うちが入荷する衣類には、中国製のかなり格安な物も。現物を見たら絶対に買わないと思うくらい、ペラペラで糸も飛び出ているものも、
写真ソフトで加工しまくって、高級そうな品に。もはや同じ洋服とは思えないくらい現物と写真がかけ離れていました。
それらを入荷価格が数百円くらいなのに、5,000〜6,000円とかで売っていましたね。画像で見る品は綺麗なので、買う人もたくさんいるんですよ…。
レビューに『粗悪すぎる!』とか書き込まれても、初動の段階で結構売れちゃうし、ページを新しくすればレビューも消えるし、やりたい放題でした…」
ネット通販は商品を実際に手にとって購入できるわけではないため、中にはそれらを利用した悪質なサイトも存在するようだ。
ネットで買い物する際には、信頼のおけるサイトや品かきちんとチェックしたほうがいいかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・オレンジおっかさん)