なりたい自分がそこに…ロールモデルな人がいるとやりがいも
キャリアパスやロールモデル――社会人としてのステップアップや生き方の面で、憧れたり、お手本にしたりする人がいることは心強いもの。
しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,363名を対象に「生き方を見習いたい人が身近にいる」人の割合を調査した。
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■女性のほうが
全体では29.8%が「生き方を見習いたい人が身近にいる」と回答。男女別で見ると男性は25.5%、女性は34.1%と、男性よりも女性のほうが8.6ポイント高い。
性別・年代別で比較してみると
全ての年代で女性が男性を上回り、唯一40代が3割を切るものの、30代と60代では4割近い数値となった。
まだ若い20代はともかく、男女雇用機会均等法の影響を受けた世代の40代・50代が前後に比べてやや低めに。
この結果を見るに「自分で自分のキャリアパスを切り拓く」必要に迫られた人が、多かったのかもしれない。
一方、男性は60代では下がるものの、年代と共に上昇。経験を重ね、多くの人と出会っていく中で、見習いたいと思える人に出会うようだ。
また、以前の調査では「尊敬できる上司」の有無には、年収に影響があったが
やはりお手本となる人がいるほうが、年収が高くなる傾向はあるといえそう。
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■年を重ねてからの出会いも
実際に「生き方を見習いたい人が身近にいる」人に話を聞いた。
「会社の規模はこぢんまりしていて、あまり外部の人との交流がありませんでした。それが数年前にプライベートの友人から、いわゆる異業種交流会に誘われて参加。同じ業界で働く年上の人たちと出会って、びっくりしたんです。
パワフルで前向きな人が多く、ちょっと知り合っただけの私の相談にも、すごく気軽にしっかり応えてくれて。それまでは漫然とこなしているところもあったのですが、『こうなりたい!』と思える人がいると、すごくやりがいができた気がします」(30代・女性)
「小さな会社を経営していて業績も悪くはない、社長だから引退もないし“いつまで働くのかなぁ”と考えていた時に、旅先のレストランでアーリーリタイヤした人たちに出会いました。自分と変わらない年代やずっと年上の人たちが、とてもリラックスして人生を楽しんでいる様子は新鮮でしたね。
一緒にいた妻も同じ気持ちだったようで、先々の生活のプランを練るために定期的に通い、今はその人たちと交流しながら、物件を探しているところです。若い頃も見習うべき人がいましたけど、この年齢になってから改めて憧れる人が出てきたのは嬉しいです」(50代・男性)
「仕事ではあまりそういうことはないですが、習い事を始めてからですね。特にお茶やお花・三味線などの伝統ある習い事は、子供の頃から長く嗜んできたほうが多いです。そういう人たちは、技術だけでなく佇まいも素敵で…同じ女性として“こうなりたい”と思える人が、何人もいますね」(40代・女性)
若い時に出会えなくても、年代ごとに「次の年代の生き方」を考えるべきタイミングで、モデルとなる人に出会えるケースも。
今まで“そんな人は、いないな”という人も、まだまだこれから出会えるチャンスがあるのかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年2月24日~2017年2月26日
対象:全国20代~60代の男女1,363名(有効回答数)