スマホ?据置き機?大人のゲーム事情を調査!業界はシニア向け戦略も
ゴールデンウィークなど、休みに子供たちがあつまると、家族や親戚といっしょにゲームを楽しむ家庭も多いだろう。
少し前のボードゲームやトランプのようなアナログゲームから、家庭用のテレビゲーム機やポータブル機、スマホなど、デジタルに取って代わったゲーム遊び。子供以上に夢中になる大人も多いかもしれない。
そこで、しらべぇ編集部では、全国20~60代の男女1,344名を対象に、デジタル系ゲームに関する調査を実施した。
■よく遊ぶゲームの種類 1位は「スマホ・携帯ゲーム」
5つの選択肢から、よく遊ぶゲームの種類を複数回答で選んでもらったところ、回答が一番多かったのは「スマホ・携帯ゲーム」(20.8%)。男性より女性の回答が多く、20代女性は48.9%とほぼ半数がよく遊ぶと答えた。
若い層が中心だが、30年以上前に発売された、ビートたけし(70)監修のファミコンソフト『たけしの挑戦状』がスマホアプリで復活するなど、懐かしいファミコンのゲームをリバイバルするプロジェクトも増えている。
第2位は「テレビゲーム」(13.2%)。3月に発売されたゲーム機「Nintendo Switch」は、発売直後から品薄状態が続いていた。
テレビにつなげても、持ち運んでもプレイできる新しいスタイルとして注目されている。
第3位は「オンラインゲーム」(8.6%)。60代でも5.5%がよく遊ぶと回答。
4月スタートのTBS系深夜ドラマ『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』は、60代の父親にオンラインゲームの楽しさを伝えようと奮闘するブログが原作になっている。
第4位は「ポータブル機のゲーム」(6.9%)。『モンスターハンター』シリーズの最新作がニンテンドー3DS用として3月に発売。
根強い人気だが、手軽さではスマホゲームの勢いに押されている印象が大きい。
最下位は「ゲームセンターのゲーム」(3.3%)だった。やはり、若い世代が中心だが、50代(1.1%)よりも60代(1.8%)の割合がわずかながら高い。
調べてみると、ゲームセンターを運営する企業がシニア層もターゲットと捉えていることがわかった。
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■シニア世代を取り込みたいゲーム業界
カプコンが運営する施設では、「シニア向けゲームセンター無料体験ツアー」が企画されており、27名のスタッフが「サービス介助士」の資格を取得するなど、積極的に展開している。
親子だけでなく、祖父母と孫、また、シニア同士の交流の場所として、高齢者向けにゲームセンターやゲームを利用してもらう取り組みは面白い。
ゲームセンターだけでなく、少子高齢化社会だからこそ、ゲーム業界の生き残り戦略はますます多様化していきそうだ。
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【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年3月24日~2017年3月26日
対象:全国20代~60代の男女1,344名(有効回答数)