イヤホンをしながら自転車→首絞め被害の女性に冷静な指摘も
イヤホンで音楽を聞きながらサイクリングやランニングをしたことはありますか?
音楽は我々の日常に多くの彩りを与えてくれる。だが、それをどんなときに、どんな場所で聞くかについてはあまり考えられていないかもしれない。
埼玉県で発生したある事件が今、ネット上で注目を集めている。
■イヤホンをした女性ふたりが首絞めの被害に
16日夜、埼玉県内で若い女性が何者かに首を絞められる事件が二件発生した。事件発生は同日夜22時40分から23時過ぎにかけて。
まず、狭山市柏原新田の入間川沿いにあるサイクリングロードで、自転車に乗っていた女性(10代)が右斜め前から飛び出してきた男に驚かされて転倒。首を絞められ、全治一週間のケガを負った。
そして、それから約30分後、北東側に約5~6キロ離れた同県川越市内で、ランニングしていた女性(20代)が背後から近づいてきた男に首を絞められ、その際に左肘を脱臼するケガを負ったという。
同県警によると、事件が発生した現場はいずれも暗くて人通りが少なく、女性はともにイヤホンをしていたそうだ。
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■「イヤホンしながら自転車は危ない」という指摘も
暗がりで女性をいきなり襲い、首を絞める……決して許されない行動に、「殺人未遂では」「こわすぎる」など、男に対し批判の声があがっている。
しかし、その一方で「イヤホンしながら自転車は危ない」「ランニングのときにイヤホンして危ないのは当然」と、被害にあった女性たちの防犯意識の低さに疑問を呈する声も。
・イヤホンで音楽聞きながらの歩行、ランニングは危険です。女性の皆様、ご自身を守るために絶対に止めてください。日本はそんなに安全な国ではありません
・襲ってくださいと言わんばかりの状況なんすけど。
・運動中、特に屋外でのスポーツで耳が塞がれている状態って怖くてやらないんだけど皆どうなんだろ。今回は事件だけど事故は非常に起こりやすいと思う
・自転車乗ってるやつがイヤホンすんなよ
自転車やランニング中のイヤホン装着について、しらべぇ取材班が埼玉県警に電話取材を行なったところ、以下のような回答を得た。
「イヤホンをしながら、ランニング・最近などをしていると、周りの音が耳に入らなくなるので、後ろから誰かが来るなど、異変に気づくのが難しくなります。
ですので、イヤホンはできれば片耳、犯罪のことを考えるとやらないほうがいいでしょう。ただ、規制されているわけでもありませんし、犯罪の被害に遭うかもしれないからという理由でイヤホンをしてはいけないとはこちらとしても言えません。
とはいえ、このようにイヤホンをしている女性を狙うケースは過去にも存在します。人を襲う人間はできるだけ自分の存在を気付かれないようにする傾向があり、イヤホンをしていたり、帽子を深くかぶっているなど、周りが見えない、聞こえないんだろうなという人をターゲットにするものです。
音楽を聞きながら運動をするのは効率的にいいでしょうが、夜間などはとくに注意が必要です」
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■4割弱が経験済み
ちなみに、しらべぇ編集部がアンケートサイト「マインドソナー」で行なった調査では、「イヤホンやヘッドホンをした状態で自転車を運転したことがある」と回答した人は38%にも及んでいる。
いつでもどこでも聞ける存在になった音楽だが、その便利さが仇となる場合もある。自分を守るためにも、「今じゃなく、家に帰ってから聞くようにしよう」など、接し方を考え直す必要もあるのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・尾道えぐ美)