仕事に大切なのはコミュニケーション?「他を評価して」との声も
社内の人間関係のためか、コミュ力を重視する人は約6割も存在するという調査結果に。
コミュニケーション能力の重要性は、嫌というほど聞かされている。しかし、本当に仕事ではコミュ力が重要視されているのだろうか。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代有職者の男女648名に「仕事について」の調査を実施。「仕事で一番大切なのはコミュニケーションだ」と答えた人は、全体で58.8%もいた。
おとなしい人たちにとっては、生きにくい世の中にも感じられる。
■職場の人間関係構築にはコミュ力が重要に
男女別では、男性よりも女性のほうが多い結果になっている。
職場の人間関係を考えて、コミュニケーションが重要だと答えた女性も。
「どんな仕事でも、職場の人間関係が悪ければ精神的にやられてしまう。働きやすい環境を整える上で、コミュニケーションはとても大切だと思う」(30代・女性)
一方でコミュニケーションを重視しすぎると、こんな弊害があると訴える男性もいる。
「精神を崩壊させるくらいに人格的に問題がある人は論外だけど、ただおとなしいだけなのは許してやってもいいと思う。とくに害もないんだし、無理に飲み会に誘うのもかわいそうだよ」(30代・男性)
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■「すべての人にコミュ力を求めるな」との声も
さらに詳しく、性年代別でみてみよう。
20代から30代の比較的若い女性が、コミュニケーションを重要視していることがわかる。
「会社での立場が下なので、話しやすい上司や先輩がいると助かる。同期がいる部署には、なにを考えているかわからない上司がいて大変そうだから」(20代・女性)
やはり、社内の人間関係を気にする傾向が見られた。しかしコミュニケーション能力ばかりに目を向ける現代に、批判的な人もいる。
「コミュ力の高さは大きな武器になると思うから、持っている人は大いに活用すればいいと思う。ただすべての人に、そのような振る舞いを求めるのはおかしい」(40代・女性)
「コミュ力のある人ばかり集めればすごい会社になるのかといえば、そうでもないと思う。各自の得意分野に目を向けないと」(40代・女性)
コミュニケーション能力は強みにはなるが、それ以外の部分も評価してくれる人はいるようだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年3月24日~2017年3月26日
対象:全国20代~60代有職者の男女648名 (有効回答数)