分煙じゃ足りない!「タバコを吸った後、近づいてほしくない」割合は
受動喫煙の健康被害などによりタバコ規制が厳しくなりつつある日本。たとえ喫煙所で吸っていたとしても不満な人もいる?
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて政府が進めている受動喫煙対策を強化する法案。飲食店における完全禁煙を世界保健機関(WHO)から求められているなどを踏まえても、愛煙家の立場は日に日に厳しいものになっている。
自分たちの立ち位置を守るためにも、喫煙マナーを守ることは非常に重要になっているが、嫌煙家は愛煙家の想像以上のことを心の中で求めている場合もあるようだ。それは「タバコを吸った後は、臭いので自分に近づいてほしくない」というものである。
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■過半数が「正直、近寄ってほしくない」
しらべぇ編集部が全国の20~60代の男女1336名に調査を行ったところ、「タバコを吸った後の人は、正直自分に近づいてほしくない」と答えたのは全体の54.4%。半数以上の人が該当することがわかった。
男女別では、喫煙者の少ない女性のほうが高く、6割に及んだ。
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■喫煙者の3割は「自分以外の人間の臭いはNG」
次に、喫煙者・非喫煙者で見ていくと、喫煙者でも約3割は「タバコ吸った後は、自分に近づいてほしくない」と考えていることが判明。
非喫煙者が「近づいてほしくない」と考えるのは普通のことかもしれないが、吸う立場の人も心の中では「自分はいいけど、他のやつの臭いはイヤだ」と考えているのだろうか。
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■都道府県別では大阪府民に特徴が
都道府県別で見ると、大阪府民の6割強が「近づいてほしくない」と考えている反面、千葉県民・埼玉県民は5割弱にとどまった。喫煙後の臭いに関して比較的寛容な千葉・埼玉県民と違い、大阪府民は厳しいようだ。
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■臭いが苦手な人に話を聞いた
しらべぇ取材班は、「職場の同僚のタバコ後の臭いに悩んでいる」と語る女性(20代)に話を聞いた。
「私のいる会社は喫煙所がビルの1階にあり、しかも屋外なので受動喫煙をすることはありません。ただ、昼休みになると喫煙所から帰る人が大量にエレベーターに乗ってきて、運悪く乗り合わせてしまうと本当に臭いんです。
とくにとある同僚はコーヒーをよく飲む人で、タバコの臭いが体臭になっています。しかし、本人はそれを自覚していない。せめて、オフィスに戻ってくる前に臭い消しのスプレーをかけてくるくらいの配慮はあってもいいと思うのですが……。
運動した後、シャワー浴びないまま出社する人はいないのに、どうしてタバコだと許されるのか正直納得できないです。個人的には居酒屋なんかでは全然吸っていいので(自分が行かなければいいだけなので)、タバコ後の消臭スプレーを義務化してほしい」
どこまでルールを厳しくするか……価値観、考え方は人それぞれなだけになかなか明確な答えが出にくい問題だが、上記に関して言えば少しの気遣いで解決できる問題なのもまた事実。
「歩きタバコしない」「吸ってはいけないところでは吸わない」などのルールを守るのは当然として、その上でもうワンランク上の配慮・心配りが求められるようになってきているのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・尾道えぐ美)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年4月21日~2017年4月24日
対象:全国20~60代の男女1336名(有効回答数)