痴漢冤罪への対処を弁護士が解説 「名刺」「弁護士呼ぶ」「線路に逃亡」は有効?

痴漢の疑いをかけられた男性が線路に侵入して逃げる事案が多発。もっとも有効な対処法を弁護士が解説。


 

■逮捕→「確定事実」へ

当然ながら逮捕されると警察署に移動し、取調べ等を受け調書を作成した後に、留置場に入れられます。スマートフォンは警察で保管されることになりますから、会社や家族に連絡することができません。

警察官以外の誰とも話をすることができず、警察官は「あなたが痴漢をしたこと」は確定した事実のように話を進めてきます。

「終わった…」そんなことが頭をよぎってもおかしくない状況でしょう。


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■「冤罪逮捕」を避けるための2つの視点

河西邦剛弁護士

さて、刑事の手続は2つの視点から見ることができます。1つは最終的に有罪とされ前科(罰金処分含む)がつくのか否かという視点。

もう1つは、逮捕や実名報道、会社に知られてしまうこと等の捜査過程で生じる不利益が何かという視点です。

正直言って、最終的に無罪になっても、逮捕、報道され仕事を失っては意味がない。逮捕、報道や仕事を失うことは何としてでも避けたい。そう考えるのは当然かと思います。

そこで、逮捕を避けるという観点にフィーチャーして話をすると、第一に現行犯逮捕されないこと、次に、令状を取得した警察官により後日逮捕(通常逮捕)されないこと。この2つの視点が重要となります。

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