10代になった子供にさせるべき経験とは【AV監督・溜池ゴローの子育てコラム】

日本を代表するAV監督、溜池ゴローが綴る、男が男を育てる子育てコラム

コラム

2017/05/21 05:00

子育てとは、「脳みそを育てること」である。

ワシは、息子が生まれた時、どう育てていいかわからず、子育て本や教育本を100冊ほど読みまくった。そして、ワシなりに出した結論が…「子育て=脳みそを育てること」である。


 

■子供の脳には「臨界点」がある

そして、子供の脳みそが成長する過程で、いくつかの「臨界点」というものがある。その「臨界点」ごとに脳みその育て方を変えて行く、というか「脳みそを育てるための栄養」を少しずつ変えていくべきだとも確信した。

各時期に子供の脳みそには何が大事かを知った上で、その大事なものを与え、育てるのが基本だ。

その「臨界点」とは、3歳と6歳と10歳である。もちろん、これは書かれている本によって少し違う場合もあるが、大体こんなところだ。

そして、子供の脳みそを成長させる上で、各「臨界点」に必要な「栄養素」だが…


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■それぞれの年代に必要な「栄養素」

0歳〜3歳は、「見つめる」「微笑む」「触れる」「抱きしめる」「語りかける」「褒める」というスキンシップや親からの愛情表現が何よりも大事である。

3歳〜6歳は、何よりも「触覚」を育てること。海に入ったり、山を歩いたり、自然の中で遊んだり…など、「自然を体感させる」ことで「触覚」に良い刺激を与えるのが大切である。

この時期は、「触感」が、脳みそを育てるには一番重要だと書いてあった。

ワシが勝手に思っていることかもしれないが、「触覚」とは、単純にものに触れる時の感触だけではなく、人と人の「距離感」であるとか、「空気感」であるとか、そういうものをつかむ能力にも関係あるような気がする。

なので、幼い頃に「触覚」を育てられた子供は、大人になって良好な人間関係が送れる確率が高いのではないかと、勝手な推測でしかないが、ワシは思っている。

この時期、あと必要なことは、「体を動かして思いっきり遊ばせる」ことと、「読書の下地を作る」こと。

6歳〜10歳の間は、当たり前のことだが、何が何でも「運動」と「頭を使わせること」である。


■10代の子に親が与えるべきものは…

では、10歳を超えて、18歳の前頭全野がほぼ完成するまでの間、脳の成長には何が必要か…

10代に入ってからは、本人の希望や各家庭での考え方によって、変わって来るので、これじゃなきゃいけないということはない。なので、ここからは、ワシが考えたことである。

ワシが考えた、子供が10代に入ってから与えるべき最も重要なことは…様々な「出会い」と様々な「経験」を与えること…である。

なので、ワシは、息子が10代に入る頃から、なるべくお金と時間を「出会い」と「経験」につぎ込むことにしている。とりあえず、異文化を経験するために海外に少しずつ行かせることにしてみた。

小学校4年生の春休みに、初めての海外=シンガポールに連れて行き、中国街やインド街で遊ばせたりした。

それをきっかけに、小学校卒業までに、カルフォルニアでの水泳とサーフィン合宿やシリコンバレーでの大学や企業見学、UCLAのサマーキャンプなど、機会があればできるだけ海外に行かせた。


■お金は「経験」に使うべき

これくらいの年齢の少年は、海外に行くたびに何かを拾い、何かを身につけ、成長して帰って来る。明らかに貴重な「経験」を栄養にして帰って来る。

ワシは、家も買わなければ、車も持っていない。部屋にはテレビもなければ、ゲームもないが、子供が海外から帰って来るたびに、ワシは強く思う…お金は「経験」に使うべきだ…と。

息子は、12歳になり、中学に入学し、子供から大人へ成長しだしている。

10歳までは、親の影響が一番大きいのは言うまでもないが、中学生からは、周囲の大人達や先輩達をモデルにして育っていく。

人生は「出会い」と「経験」で決まる。

だから、10代からは、「どんな人間と時間を共に過ごしたか」と「脳みそがどんな経験を積むか」が大事になる。


■溜池家、キューバへ

なのでワシは、このゴールデンウイーク、息子に「経験」させたい国があったので、連れて行った。その国とは、キューバである。

ワシは、昨年9月に友人に誘われ、キューバを訪れた。首都ハバナのジャンクで壊れた美しさと、貧乏でも幸せそうな雰囲気の人々に魅了されながら思った…「ここに息子を連れてきてやりたい」と。

そう、息子にあの雰囲気を体感させたかったのだ。だから、友人にお願いして、ゴールデンウイークにツアーを組んでもらった。

結局ツアーは、ワシら家族と、面白い大人たち、計十数人で行くことになった。


■出会いと経験はお金で買えない財産

もちろん、息子にキューバを体感させるのが一番の目的だったが、それと同じくらい良かったのは、一緒に行った大人たちと息子が一緒に過ごせたことも大きかった。

ツアーに参加した大人たちは、ほとんどが経営者で、人生をダイナミックに刺激的に生きてきた人間たちである。

それはそうだ。キューバに行こうと言って誘ったら、面白そうだからと言って二つ返事で一緒に行ってしまう、ある意味、普通ではない大人たちだ。

そんな大人たちと1週間、地球の裏側で共に過ごすこと自体、これから大人になって行く息子にとっては、大きな「出会い」であり「経験」でもある。

これは、息子にとって、お金では買えない財産になるだろう。ということで、ゴールデンウイークに差し掛かる4月末、ワシら家族は、キューバへと旅立ったのだ。

親子キューバ旅行の始まりである。

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(文/溜池ゴロー