『昼顔』『あなそれ』で注目の「不倫」 その実態と裏側について弁護士が激白

最近、ドラマや映画のテーマになることが多い不倫。離婚問題にも多く関わる弁護士によれば…

昼顔
(画像は公式YouTubeのスクリーンショット)

2014年にフジテレビ系で放送され、社会現象ともなったドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』。

10日、その映画版『昼顔』が、ドラマと同じく上戸彩・斎藤工の主演により、全国東宝系で封切られる。またTBS系でも、不倫をテーマにしたドラマ『あなたのことはそれほど』が視聴率好調だ。

エンタメとしては人気の「不倫」だが、法的な視点から見た問題は、どうなのだろうか? レイ法律事務所、髙橋知典弁護士に話を聞いた。



 

■不倫のリスクは?

髙橋弁護士: 不倫事件については、まず民事での損害賠償の対象になります。事案によっても大きく異なるところですが、大体200万円前後の金額となることが多いといえるでしょう。


他の法的リスクについて、処分を争える可能性も十分あるのですが、会社で解雇を含む不利益な処分を被ることもあります。他にも、不倫を行った側から離婚をすることが非常に難しくなったり、さらには自分の親や周囲から厳しい非難に晒されることもあります。


ひどい例では、不倫の関係者間で脅迫や暴力といった復讐行為に遭ったという人もいます。 やはり不倫はしてはならないものです。


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■どこからが不倫?

髙橋弁護士: いわゆる不倫は、まず不貞行為を指してるものと思います。不貞行為は、基本的にパートナー以外の異性と肉体関係を持つこと。また近年では、パートナー以外の異性と、「肉体関係以外の親密な交際」を行なったことを理由に、損害賠償を認めるものもあります。


例えば、キスやデートを繰り返したり、二人だけで肉体関係はないものの泊まりに行くなど、とくに親密な関係でもなければしない行為であって、一般の人を基準にそんなことをすれば、夫婦関係が壊れてしまうだろうと言えるものであれば、損害賠償の対象になりえます。


そういった意味では、肉体関係に限らずとも、「禁断の不倫関係」はありうるでしょう。

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■不倫した人の頭を冷やすのは困難
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