相談する?しない?「人のせいにしたくなるから」と相談しない人も

迷ったり、悩んだりした際、自分だけで解決する人もいれば、人の意見を求めるタイプも…

2017/06/12 06:30


(Kavuto/iStock/Thinkstock)

「人生は選択の連続である」といった名言もあるように、日々の中で些細なことから大きな決断まで、多くの選択をしている。

人によっては決断をする前に、誰かからアドバイスをもらったり、時には「代わりに決めて」とお願いしたりすることも。

そんな相談を「よくする」人や、逆に「しない」という人は、どれくらいいるのだろうか。

しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,357名を対象に「人に相談することはあるか」について、6段階での意識調査を実施した。



■基本的に自分で決める人が多数

全体では「よくする」3.8%、「まあまあする」7.1%、「たまにする」28.8%で、「相談する」と意識した回答をしたのが39.8%。

一方、「あまりしない」27.0%、「ほとんどしない」16.8%、「しない」16.4%の「相談しない」派は60.2%で6割を超える結果に。

「あまりしない」「ほとんどしない」は、全く相談しないわけではないが、同回答から意識的に「相談しない」「自分で決める」選択をしているケースが多そうだ。

さらに「よくする」「まあまあする」「たまにする」の「相談する」派について、性別・年代別で比較してみると

最も相談しているのは、30代女性の6割、次いで20代女性の54.8%。また、いずれの年代でも、女性が男性を大きく上回る結果となっている。

ちなみに年収が高い人は、「相談せずに自分で決める」イメージがあるが、「年収1000万円以上」は「よくする」10.0%、「まあまあする」13.3%で、全体よりもやや高め。

的確な決断をするために、専門家や周囲の人の意見を積極的に取り入れようとする方が、成功しやすいのかも。


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■人のせいにしたくない

実際に「よく相談する」人、「相談しない」人、両方に話を聞いた。

<よく相談する>

「自分の決断に自信がないわけじゃないけど、人にはよく相談します。ちょっとそそっかしいので、人に相談することで勘違いに気づくことも多いですし。


でも、女性にありがちな『答えは出ているんだけど、背中を押してほしい』ってタイプの相談も、多いかなあ。(笑)女同士だと、そういう機微がわかっているからスムーズだけど、旦那からは『相談しておいて、結局人の意見を聞く気がないだろ』って、文句を言われることもありますね」(30代・女性)


<相談しない>

「自分のことは、自分で決めます。10代の頃は優柔不断だった時期もあって、迷っている間に選択権がなくなるとか、誰かのアドバイスに従って後悔したとか、そういう失敗が多かったんです。


それに誰かに相談して決めて、それが失敗した時には、自分で判断したにせよ、どこかで“あのアドバイスで、選択を誤った”って、その人のせいにしたくなる気持ちが出てきてしまう…。だから、業務上のことなど必要なケースは相談しますけど、プライベートなことは大概、誰にも相談しないですね」(30代・男性)


アドバイスに従った失敗で、人間関係がおかしくなることはあるだけに、「だから、相談しない」という気持ちはわかる。

また、女性の相談が多くの場合、実際は相談ではなく「話を聞いてほしい」というケースも、よくあるパターン。

そのほか「相談という形で、ネゴってる」という話も聞かれ、選択のためだけじゃなく、相談自体を上手に活用している人もいるようだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2017年6月2日~2017年6月5日
対象:全国20代~60代の男女1357名(有効回答数)
相談調査意識選択決断
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