『しくじり先生』 荻原次晴の「本気で頑張ることの尊さ」に視聴者号泣
双子の兄が金メダリストに…兄と「比較すらしてもらえなかった」どん底から這い上がった「競争社会で頑張るみなさんへ」との授業に多くの視聴者が涙
「優秀な人と自分を比較される」という経験をした人は少なくないはず。
11日放送の『しくじり先生』(テレビ朝日系)に、長野五輪スキーノルディック複合の日本代表選手であり、スポーツキャスターを務める荻原次晴氏が登場。
「競争社会で頑張るみなさんへ」とのメッセージが込められた授業では、五輪で2度金メダルを獲得した双子の兄・健司氏と「比較すらされなかった」地獄のような日々を激白。そこから這い上がった次晴さんの名言が、ネットで話題となっている。
■金メダリストの兄の影で体験した地獄
幼少期からスキーに励んでいた荻原兄妹。全国大会で優勝を競うほどの実力を発揮するも、初めて国際大会に出場した際、兄弟揃って大惨敗する結果に。
そこで兄・健司さんは世界に挑戦しようと奮起し、大学4年生でアルベールビル五輪に出場し、見事金メダルを獲得。対して次晴氏は「世界はレベルが高すぎる」とスキーを諦め、金メダリストとなった兄の影で単位が足りず大学留年。
国民的スターとなった健司さんだったが、世間に双子であることが認知されていなかったため、次晴氏が兄と間違えられてしまい、「違う」と言うと「偽者か」と言われるなど、自分の存在を否定され続ける地獄の日々が始まってしまった。
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■母に暴言…奮起し五輪出場へ
自分の存在を認めてもらえず、「兄と比較すらされない地獄」に苛まれていた次晴氏は、そのやり場のない怒りから、母親に「なんで俺を双子に産んだんだよ!」 と暴言を吐いてしまう。
やがてこの状況から脱すべく、「自分も有名になって次晴の存在を知ってもらおう」と再びスキーの道へ。しかし、ブランクのある次晴氏は、大健闘をみせるも健司さんが2枚目の金メダルを獲得したリレハンメル五輪では代表入りを逃してしまう。
その後悔しさをバネに国際試合での経験を重ね、途中で中弛みがあったものの意地で長野五輪代表の座を獲得。
「自分の存在を示す」ために挑んだ大舞台で、晴れて兄と並んでレース。「本気」になり血の滲むような努力の末、世間に「荻原次晴」の存在を証明した。
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■「本気を出してみよう」 名言に視聴者涙
偉大な兄と真逆の道を歩んできた半生を振り返り、次晴氏はこんな名言を発した。
「『比べられること=期待されている』比べられてる事を喜びに感じて本気を出してみよう」
さらに、母に心無い言葉を浴びせてしまったことに関して、「こんな愚かな奴はいない」と涙を流しながら悔やみ、その姿に出演者、そして多くの視聴者が涙した。
”比べられること=期待されてる”
”本気を出せば、新しい自分と出会える。”
涙ながらに本気で語る荻原次晴さん、本当かっこいいな~。さすがの一言に尽きる。#しくじり先生
— とある学習塾の塾長@受験勉強・教育系Youtuber (@net_katekyo01) June 11, 2017
荻原次晴の『しくじり先生』、番組史上一番泣けたわ。人が本気になる時、それによってどんな結果になっても、本気を出した経験が必ず次の糧になる。頭ではわかってはいることだけど、あれだけの思いをした人の言葉だから半端ではない説得力。最後のアスリートらしい爽やかなやりとりまで素晴らしかった
— Wed (@nofuture2010) June 11, 2017
俺は人生の中で死ぬ気で本気になったことは無いな。 荻原次晴の最後の言葉に涙が出た。 #しくじり先生
— 錯乱坊 (@hishimoda) June 11, 2017
荻原次晴の #しくじり先生 見て思わず号泣
周りから存在を認められることのありがたさ、本気を出して頑張ることの尊さ。
身にしみました・・・— 茶井糖 恵太 (@keitan_saito) 2017年6月11日
「果たして自分は本気になったことがあっただろうか」 と、人生を振り返る人も。
「優秀な人と比べられた時に逃げ出さないためには、比べられることをまず喜ぶこと。そして、そこで本気を出してみよう。」 自分の存在を証明するために世界の舞台にまで兄の背中を追いかけた次晴氏。
何においても、「本気を出す」 ことがどれほど尊いことか、そしてそのプレッシャーや努力の先にあるものを、身を挺して教えてくれた。
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(文/しらべぇ編集部・もやこ)