年功序列なき今は当たり前!?年下上司はマネジメント苦手のケースも

同族会社のジュニア就任だけでなく、ベンチャー企業の成果主義などで、年下の上司は当たり前になってきているが…

2017/06/13 06:30

(Koji_Ishii/iStock/Thinkstock)

一部の大手企業ならともかく、年功序列から成果主義が主流となり、「上司が年下」というのは珍しくなくなりつつある。

また、古い体質の企業でも同族会社では、ジュニアが一気に高いポジションに就くなどは、昔からあること。

そんな形で、年下上司の部下になる可能性は誰にでもあるが、どれくらいの人が経験しているのだろうか。

しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,342名を対象に「年下の上司の下で働いたことがある」人の割合を調査した。


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■40代以上はかなりの人が

全体では32.3%と、ほぼ3人に1人が「年下の上司の下で働いたことがある」と回答。男女別では男性が36.7%、女性は27.9%と、男性の方が約9ポイント上回った。

性別・年代別で見てみると

キャリアの浅い20代30代は低めだが、男性を中心に40代からはグッと伸び、60代男性では半数を超える54.3%に。

また、年収別データを見てみると

「700万~1000万円未満」が最も多い41.6%で、「1000万円以上」でも36.1%と全体よりも高めの割合。

ちなみに職種別では、会社員が34.7%に対し、公務員は42.9%と最も高い結果となった。


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■実力次第で年齢は関係ない

実際に「年下の上司の下で働いたことがある」人に、話を聞いた。

「中小企業の同族会社で働いていた時に、ジュニアが武者修業的に働いていた別の会社を辞めて、いきなり部長職で入社しました。武者修行といっても取引先のひとつなので、修行でもなんでもなく…。


実力があれば年下でも気にしませんが、自分の上司になったジュニアの仕事ぶりを見て『これが社長になるんじゃ、厳しいな』と思って、転職しました。かなり引き止められましたけど、やっぱり将来性は大事ですからね」(30代・男性)


「今現在の上司は年下です。ベンチャー企業ではよくあることなので、特に気になることはないですね。ただ、そういうケースでありがちなのは、プレイングマネージャーで実務能力は高いけれど、マネジメントは苦手な人が多いこと。


業績を上げる力はあっても、部下の育成やモチベーションマネジメントが、全然できないタイプも少なくないです。幸いなことに、今の上司は自分から『苦手だから、サポートしてほしい』と率直に口にするし、チーム運営の面で上手く連携も取れているので働きやすいです。


逆に『自分が上司だ』と変に高圧的になるタイプもいて、かなり面倒くさい経験もしたのですが、そういう人は部下を使うのが下手なんで、プレイヤーとしては優秀でもチームを崩壊させるため、中長期では業績を下げることが多いと思いますね」(40代・男性)


実務面でのスキルも重要だが、上司という立場を考えるとプレイヤーとしてだけでなく、管理職としてマネジメント能力も要求される。

部下を指導する能力はもちろん、マネジメントには一定の経験が必要となるだけに、部下から上司のウィークポイントがよく見えることも。

互いに上手くつき合うために、時には部下が上司をサポートしているように見せつつ、リードする――といった振る舞いも必要といえそうだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2017年6月2日~2017年6月5日
対象:全国20代~60代の男女1342名(有効回答数)

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