高齢者の「やり甲斐搾取」への反論が痛烈 「生き甲斐で生き延びろ」

NHK『あさイチ』で「働き方」特集が放送。「金じゃなくやり甲斐で働け」という意見に批判が殺到...

2017/06/14 12:00

ブラック企業
(Thinkstock/iStock/DragonImages)

「働き方改革」が進む今の日本社会。だが、世代による受け止め方が大きく異なっているのも事実で、ときに激しい議論になることも。

7日放送の『あさイチ』(NHK)の中で、「働き方」についての特集が組まれた。その中で紹介された視聴者からの投稿に対する反論が、話題になっている。


 

■大切なのはお金よりもやりがい?

議論を呼んだのは、視聴者から番組に寄せられた以下のような意見だ。

働いた報酬がお金だけしか目にいっていない。自分の働いた報酬をお金で換算するのをやめる。これも改革ではないでしょうか? やりがい、達成感、自己肯定感。プライスレスの価値をどうして認めないのでしょう(東京都 50代)

大体、「会社にいた時間」と「働いていた時間」が等しいかどうかはその人次第。顧客対応の仕事で、場合によって土日が潰れるなんて、当たり前。「やりがい」についてスポットを当てて話さないとまったく解決にならない(東京都 60代)

両者に共通しているのは、「最近の若い世代はお金の話ばかりしているが、仕事にはやりがいが大切だ」という主張。また、仕事の最前線で働いている世代ではなく、一昔前に若手だったのも共通している。

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■「じゃあ生き甲斐で生き延びろ」

これに対してネットでは多くの批判の声があがったが、中でも注目を集めたのがこちらのツイート。

「番組内では多面的な観点を提供しており好感を持った」とフォローしながらも、紹介された意見を痛烈に批判している。

その他にも、「やりがいというのは給料や待遇などの基盤がある上に生まれるものだ」という趣旨の意見が見られた。


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■やりがいが重要だと思っている人の割合は…

やりがいグラフ1しらベぇの調査では「仕事はやりがいがもっとも重要である」と答えた人の割合は、60代で8割弱ともっとも高いのに対し、20代では5割強ともっとも低くなった。

まさに今回の意見の食い違いがあらわれているようだ。仕事で経験をある程度積み、やりがいがわかってくるのが40代から、という見方もできるかもしれない。

今回の番組での意見やツイートはあくまでも個人の考えだが、50代60代と若い世代では仕事のあり方が変化しているのも事実。しっかりと問題の本質をとらえ改善に向けた議論がなされることを願う。

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(文/しらべぇ編集部・菜箸ヨーコ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間: 2014年8月15日(金)~8月19日(火)
対象:全国20代~60代 男女ユーザー計1500名 

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