川奈まり子と作家・花房観音が語る「女性と性欲」の未来とは

独自の視点でAV業界や女性の性について考える、作家・花房観音と元AV女優でAVAN代表の川奈まり子が対談

2017/06/17 15:00


川奈まり子

「性やAVは男性が楽しむもの」といった世間の目は、日本社会においてはいまだ根強い。しかし、第1回団鬼六賞を受賞した作家の花房観音氏と作家で元AV女優の川奈まり子氏が11日に開いた『女・官能・AVを巡るクロストーク』は、女性の性にそうした偏見とはまったく異なる光を当てる。

花房氏は、ベストセラー『女の庭』など数多くの作品で知られ、映画会社、旅行会社、AV情報誌での執筆など幅広い職歴を持つ。

川奈氏は、怪談、官能小説など作家業のかたわら、AV女優を中心とするAV実演家の団体一般社団法人表現者ネットワーク(AVAN)代表を努めている。


■女性のAVファンは増えている

男性だけのコンテンツと思われがちなAVだが、実際には女性ファンも増えつつあるという。

花房:女性も、AVを観てる人は観てるんですよね、こういうAVとかのイベントで女性が来ることは昔だと考えられません。


川奈:『ジャパン・アダルト・エキスポ(JAE)』という、AVメーカーがブースを出したり女優さんがステージに上がる「AV業界のお祭り」のようなイベントがあります。昨年11月、AVANとして初めてブースを出したんですが、女性のお客さんが予想外に多かったです。来場者の1割くらいは女性でした。


花房:AV男優さんに憧れてる一般の女の子って、すごい多いんですよね、詳しく知っていますし。


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■業界の裏方にも増える女性

女性が増えているのはファンだけではなく、AV業界のスタッフにも増加傾向が見られるようだ。

花房:AV業界の中にも、じつは女性が多いですよね。広報さんとか、監督さんとか。


川奈:今はAV女優以外の女性業界人がずいぶん多くなりましたし、今後も増える傾向にあると思います。私が現役だった頃も、メーカーの広報さんにはいましたが、少なかったと思うんですけどね。


うちの夫(溜池ゴロー監督)は、大手AVメーカーSODクリエイトの社外取締役で、新卒採用の面接官をやっているのですが、女子大生、しかもかなりいい大学の学生さんが面接受けに来るんだそうです。


監督志望の女性も受けに来るそうです。「大学で映画を作ってます」といった人がAV監督を志望して入ってくることがあるみたいです。

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川奈まり子AVトークショー
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