「御朱印帳」がネットで高額転売 「もう来ないでください」と宮司が激怒
写経を納めた証として頂いていた「御朱印」。「罰当たりだ」などと怒りの声が相次いでいる
かつて、参拝者が写経し、それを納めた証などとして頂いていた「御朱印」。現在では神社仏閣でお参りした証としても頂くことができる。
女性たちの間で「パワースポットブーム」となっている昨今、御朱印を集める「御朱印ガール」なる女子たちも存在するが、その御朱印をいただく「御朱印帳」をめぐって、ある神社のツイートが注目を集めている。
■「御朱印帳」がヤフオクで高額転売
茨城県守谷市に鎮座し、八岐大蛇を退治した「素戔嗚尊」を御祭神とする「守谷総鎮守八坂神社」のツイッター公式アカウントは18日、自社の「御朱印帳」がヤフオクにて、定価の約3倍の値段で転売されている旨をツイートした。
ヤフオクで当社の御朱印帳が出品されていました。すでに落札されていまして社頭頒布の約3倍近い値段で落札されていました。神社頒布品をオークションに出品し利益を得る行為は許せません。頒布品は祓いをし神徳を得られるように祈願しております。一般商品とは違うものなんです。もう来ないで下さい。
— 守谷総鎮守八坂神社 (@m_yasakajinja) June 18, 2017
本当勘弁してほしいhttps://t.co/Fp0Me8WhRk
— 守谷総鎮守八坂神社 (@m_yasakajinja) June 18, 2017
140字で話すのは難しい。足らない。転売目的の方は来ないで下さいと言うことです。言い方が悪くてごめんなさい。神社には郵送の依頼も来ます。御朱印帳に限らず頒布品はネット通販や郵送はお断りしています。神社は本人または家族等が参拝し頒布品を頂くのが基本なんです。それはご理解ください。
— 守谷総鎮守八坂神社 (@m_yasakajinja) June 19, 2017
ツイッターを運営しているのは、八坂神社の宮司。尊い頒布品が高額で転売されている現状を嘆き「もう来ないでください」と怒りをあらわにした。
八坂神社では、御朱印帳に限らず「神社に本人、若しくは家族などが参拝して頒布品を頂くのが基本」という信念を貫いており、頒布品などの郵送依頼やネット販売は断っているのだそう。
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■「罰当たりだ」と怒りの声相次ぐ
八坂神社の一連のツイートを見たユーザーからは「罰当たりだ」や「オークションサイトなどの運営側もこういった品物の出品を規制すべき」といった怒りの声が相次いでいる。
「もう来ないで下さい。」と言い切った八坂神社さんにエールを送りたいです
— ゴロゴロ。 (@kimamani_gorori) 2017年6月18日
ご朱印帳、売る側も買う側も悍ましいというかアンタッチャブルというか 本跨いで平気なタイプのお人かなと思う
— あらいことり (@CotoriArai) June 19, 2017
そもそもご朱印帳の勝手な売買というのら御守り、護符などの売買と同じレベルに「タブー」でござるからな
神社仏閣側がきちんと怒ってくれたりそれについての注意喚起などの反応してくれたりだけまだマシでござるよ?
罰当たりなものに手を出す側になんの咎もないわけなかろ?畏れがないのはこわいな— むつかわぜよみ🖌 (@wontyoustay4me) June 19, 2017
ご朱印帳をヤフオクとかで売るのって何考えてんの?ってなるけど、それを買う人は絶対にご朱印の意味を理解してないよね。
コレクションじゃないんだよ。— 舞 (@aoi_mimami) June 18, 2017
頒布品を転売いする転売ヤーを批難する声もさることながら、購入者を批判する声も見られる。
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■神社やお寺によく行く年代は…?
しらべぇ編集部が全国の20~60代男女1,332名を対象に「神社やお寺によく行く」という人の割合を調査した結果、50代~60代の女性は約3割が「神社やお寺によく行く」と回答した。
仕事が忙しくなったり、子育てに従事する人も多いからか、30代女性が、1番低い割合となった。
ありとあらゆるものが「ネット通販」で購入できるようになった昨今。しかし、その「物」以上に、自ら赴き縁を重んじることに意味があるものの存在を、忘れてはならない。
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(文/しらべぇ編集部・もやこ)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年3月24日~2017年3月26日
対象:全国20代~60代の男女1,332名(有効回答数)