YMO・細野晴臣が「ヤホー漫才」の原点? ナイツ・塙の衝撃告白

『オー!!マイ神様!!』に出演したナイツ・塙宣之が尊敬する神として細野晴臣を語る。名曲『インソムニア』が塙の出囃子に?

2017/06/20 18:00

YMO・細野晴臣

Yahooを「ヤホー」と読み間違える漫才で人気のお笑いコンビ・ナイツの塙宣之(39)が、「ヤホー漫才」の誕生にミュージシャン・細野晴臣(69)の影響があったと告白し話題だ。



 

■塙が「神」と尊敬する細野晴臣

19日深夜放送の、芸能人が尊敬して「神」と仰ぐ人物について語る『オー!!マイ神様!!』(TBS系)に塙が出演。

塙の「神」を、浅草の師匠と予想する司会の爆笑問題・田中裕二(52)、メイプル超合金・カズレーザー(32)に対し、「内海桂子師匠は放送日までに神様になっているかも」と毒を吐く。

ゲストの「練馬のビヨンセ」女性ラッパー・ちゃんみな(18)は「だれでもいい」とバッサリ。

そんな中、塙はテクノポップのカリスマ・YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の「細野晴臣が自身の神だ」と発表し、スタジオを騒然とさせた。

時代の先駆者、10年先をいく、と世界中から称賛を受け、星野源(36)やサカナクションをはじめとする、現在の日本音楽シーンにも影響を与えた細野。

若いちゃんみなが「知らない」と口にすると、塙は「お笑い芸人がビートたけしを知らないのと一緒」と一喝。

中学生の時、ラジオ番組でYMOの存在を知り、CDを買ってからのファンだと塙は語る。

結婚式での入場曲は『ライディーン』。一番ハマった曲は『インソムニア』。毎日聞いて、寝ずに学校に行っていた塙は、『インソムニア』の意味が「不眠症」だと笑う。

40年前の曲を聞き、ちゃんみなも「食らうわ」と絶賛。細野の音楽が現在も通用することを証明した。


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■ヤホー漫才の誕生

細野の音楽の魅力のひとつが、計算されつくした中毒性。ループ、規則的なメロディに変化を加えるなどし、ズレから快楽性を生む。

ナイツはこれまでさまざまな漫才に挑戦したが「全然ダメ」。悩んだ塙は「漫才も音楽」と考え、自分が気持ちいいテンポの漫才をつくると決意。

それが、テクノポップのテンポのように、一定のリズムでボケ続ける「ヤホー漫才」だった。

平均6.5秒間隔でボケ続け、だんだん脳が気持ちよくなる漫才に、カズレーザーも「倍速で見ても面白い」と改めて感想を口にした。


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■細野の言葉に救われる

塙はテレビなどで活躍するポップな芸人を目指していた。しかし現実は漫才協会に入り、浅草を中心に活動、目指すべき芸人像から離れていく。

理想と現実のギャップに悩む塙を救ったのが細野の言葉だ。

「自分が良いと思って作ってきたものは自分が生まれる前からすでにあったのだ」


塙は改めて、師匠方、老人の漫才を確認すると、おもしろく、勉強になった。そこに自分のエッセンスを足し、「浅草のナイツでいこう」と心に決め、現在に至る。

ちゃんみなも塙の話に「感動。泣きそう。尊敬する」と感情をあらわにした。


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■細野からサプライズ

番組終盤、細野から塙へ、ナイツが舞台へ上がる時の曲「出囃子」用にアレンジした『インソムニア』をサプライズプレゼント。

感動する塙だが「本当の神様にはお願いできない。スタッフが神様だと思っていない」と、最後までらしさを見せつけた。

しらべぇ取材班で感想を調査すると、細野のファンも番組を楽しんでいたようだ。

塙の熱い想いによって、細野を知らない若い世代にもその魅力が伝わったに違いない。


(文/しらべぇ編集部・サバマサシ

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