「性暴力は抵抗しない女が悪い」 男性の暴言を一喝したジョン・カビラに称賛

「抵抗しなかった被害者に非がある」との男性視聴者からのFAXが大炎上! ジョン・カビラも怒りを露わに

2017/06/21 16:00


(画像はTwitterのスクリーンショット)

しらべぇでも、深刻な性暴力被害の現状を度々報じているが、先日も美術展の中で痴漢被害が多発するなど、被害は後を絶たない。

そんな中、21日放送の『あさイチ』(NHK)では、性暴力被害者を支援している精神科医や弁護士などの専門家を迎えて「性暴力特集」を放送。

惨たらしいほど悲惨な性暴力被害の現状が明かされる中、ある視聴者からのFAXがネットで大炎上する事態となっている。


■「被害者の自衛」を咎める男性からのFAX

同番組では、放送中に視聴者からの声を募っている。21日の放送では、性暴力被害者からの悲痛な声や、冤罪に苦しんだ経験のある人、またレイプ被害者は女性だけではないことを訴える男性被害者の声など、多くの声が寄せられた。

その中から「男性からの意見」として、このようなFAXが紹介された。

60代男性「男性として言うことなので偏見かもしれないが、被害に遭ったときに激しく抵抗し、大声を出せば避けられるのではないかと思う」


70代男性「死ぬ気で抵抗すれば防げる。性交が成し遂げられるのは、女が途中で諦め許すからである」


この2通のFAXがアナウンサーから読み上げられると、ゲストのジョン・カビラ氏が「それは全く違うんじゃないですか」と興奮気味に反論。

「ありえないですね。その70代男性にもお嬢さんや奥さんがいるかもしれない。もし、性暴力被害に遭ってしまった嬢さんや奥さんに、『最後まで抵抗しなかった君が悪い』と言えますか?


それと、例えば男性がプロレスラー並の体格の男性にレイプされる可能性だってある。その時にあなたは命懸けで戦えますか、最後まで」


と、カメラを真っ直ぐに見つめ、訴えかけるかのように熱弁をふるった。


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■ネットは大炎上もジョン・カビラに称賛の声

男性視聴者からのFAXに対する怒りの声が殺到し、ネットは炎上状態に。
また、世の中に訴えかけるように、FAXの内容に猛反論したカビラ氏に称賛の声があがっている。

被害者の非を咎める声に憤る女性視聴者たち。その中で、「男性の立場から…」とする意見を「それは違う」と真っ向から否定してくれたカビラに「救われた」という声も多く見られる。


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■「レイプ未遂被害者」20代女性は5人に1人の割合

しらべぇ編集部が全国の20~60代女性680名を対象に「レイプ被害にあいそうになったことがあるか」調査を実施したところ、各年代とも、一定数の被害者がいることが明らかに。

レイプ未遂年代別グラフ

20代女性に至っては、「5人に1人」とも言える高い割合であることに、性暴力被害の深刻さが伺える。

また、同番組では「被害者は女性だけではない」という男性被害者からの声も寄せられ「男性の場合は女性以上に被害を軽視される」といった声や、加害者が女性の場合は被害者として扱ってもらえない非常に深刻なケースもあるという。

女性のみならず、男性も深刻な被害に悩まされる性暴力。同番組によって、「男性の衝動を理解せよ」という志向が蔓延る現状が改めて浮き彫りになった。


(文/しらべぇ編集部・もやこ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2016年11月25日~2016年11月28日 
対象:全国20~60代の女性680名(有効回答数)
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