『ブラックボックス展』運営が謝罪 「予期せぬ行為」認めるも痴漢は…

痴漢が続出したとされる『ブラックボックス展』の運営者が謝罪文を発表。増加する体験型アートイベントの安全管理が問われている。

2017/06/29 16:30

手
(Edward Chan/iStock/Thinkstock)

5月から6月にかけて開催され、痴漢行為があったという指摘が多数寄せられていた展示会『ブラックボックス展』について、6月21日、運営者が謝罪文を公開。

予期せぬ行為があったことを認め、「事実の究明を急いでおります」とした。



 

■『ブラックボックス展』を振り返る

『ブラックボックス展』は匿名のバーチャルアーティスト・なかのひとよ氏によるもので、

・入り口にて『鑑賞者の選別』を受け、同意書に署名をして中に入る


・そこは完全に光が遮断された「ただの真っ暗な部屋」


・退室時には「嘘の展示内容を連想させる投稿」を許可する旨の紙を渡される


など、前衛的な内容が受け、連日大盛況に。しかし、一方で暗闇という環境を悪用した一部の観客が痴漢に及び、被害を訴えるツイートが相次いていた。

暗黒の密室でわいせつ行為 ネット社会を具現化「ブラックボックス展」が物議 


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■予期せぬ行為認めるも、痴漢には触れず

安全体制に疑問の声が多くあがっていたことに対し、サイトでは

「会期中はスタッフを増員し、常に会場に待機することは無論、来場者からご指摘をいただいた際にはその都度注意を促し、展示会場内を定期的に巡回するなどして安全確保に可能な限りの体制を敷いておりました。


しかし、残念ながら我々が予期せぬ来場者による様々な行為(床のタイルを剥がす、壁を執拗に叩く、ドアを無理やり開けようとする等)があったことは事実として確認しております」


と、安全確保には注意していたのもの、来場者による予期せぬ行為があったことを認めた。そして、

「当ギャラリーは『実験』と『犯罪行為』は明確に線引きし、お客様の安心・安全を侵害する諸 行為に対していかなる許容も致しません」


と、犯罪行為を認めない姿勢を明らかにした上で投稿を締めくくった。なお、具体例も3つあげられたものの、痴漢行為については触れられていない。


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■欲望に負けてしまう男性は1割

痴漢グラフ1

ちなみに、しらべぇ編集部が行なった調査では「電車内で意図的に痴漢をしたことがある」と答えた男性は全体の1割。環境やそのときの状況にも左右されるだろうが、10人に1人は理性で欲望を抑えられなくなる瞬間があるようだ。


昨年、神宮外苑で行われた「東京デザインウィーク」にて、火災で5歳児が焼死する事件が起きた。引火の可能性を十分検討できていなかったことから、運営者の責任を問う声が噴出したのは多くの人が覚えているだろう。

「体験型」のアートイベントが増える中、今まで以上に運営者は安全体制に配慮しなければならない。

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(文/しらべぇ編集部・尾道えぐ美  参照:ブラックボックス展サイト

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2017年6月2日~2017年6月5日
対象:全国20~60代の男性671名(有効回答数)

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