リアル『弱ペダ』 2年でロードレース日本一になった高校生がスゴい
定期代を浮かせるためにロードバイクを購入⇒通学するうちに才能に気付き、本格的にロードレースを始めてわずか2年で日本一に。そんな『弱虫ペダル』小野田坂道のような実話が話題になっている。
どんな芸事やスポーツでも、高いレベルで争おうとするのであれば幼い頃からたゆまぬ努力を続けることが必要だ。だが、中には始めて間もないうちに才能を一気に開花させる人もいる。
28日放送の『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)で、マンガのような高校生の話が紹介され、ネット上で大きな話題になっている。
■自転車通学してるうちに才能に気づく
この日、番組で紹介しれたのは山梨県韮崎高校の帰宅部・山本くんが自転車競技(ロードレース)で全国優勝を果たしたというニュース。
彼は高校から自転車を始めたのだが、そのきっかけは「定期代を浮かせるため」というもの。自宅から高校まではおよそ10キロと自転車にしてはそう遠くない距離だったが、山梨特有の山道で非常にアップダウンを多い道だった。
最初はキツかったがやっているうちに変わっていき、通学時間も30分から15分に。
快走する彼の姿を電車から見た友人の勧めで、他校で行われている合同練習会に参加。軽い気持ちでの参加だったものの、そこで健闘し、
「わりと速いんじゃないか」
と自分のロードレースの才能に気づくことに。
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■「クライマー」として開花 2年で全国優勝
しかし、残念なことに彼の在籍する高校には自転車部がなく、ネットや書籍などを通じ、独学で勉強することに。山道60キロを毎日登ったり、自宅トレーニングを経るうちに「クライマー」としての才能が開花していった。
「クライマー」というのはロードレースにおいて、山登りのスペシャリストを指す言葉。坂道を登っていくことは、平坦道を進む以上に実力差が出やすいため、持って生まれた資質にも大きく影響を受ける。
そして、ロードレースを初めてからわずか10ヶ月で、成人も参加する大会で優勝。その後、個人で出場した今年3月の「全国高等学校選抜自転競技大会」にて、優勝を果たしたのだ。