「若者の通話離れ」は本当か? SNS主流の今、通話するか聞いてみた

SNSでのコミュニケーションがメインとなる中、通話している人は少数派なのか!?

2017/06/30 06:30

(miya227/iStock/Thinkstock)

かつては当たり前に使われていた固定電話は、携帯電話の普及によって、その普及率が下がった。

また、携帯電話もスマートフォンになると通話やキャリアメールではなく、LINEやメッセンジャーなどSNSのデバイスとしての利用がメインに。

そのため「若者の通話離れ」とも言われ、通話をする人は以前よりも減少している印象もある。

しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,357名を対象に「電話で通話することはあるか?」、6段階での意識調査を実施した。



 

■若者は通話離れしていない!?

全体では「よくする」9.9%、「まあまあする」17.5%、「たまにする」34.9%で、「結構、通話する」という人が過半数の62.3%。

一方、「あまりしない」16.3%、「ほとんどしない」12.5%、「しない」9.0%の「通話はあんまり」派は37.7%でとなった。

201706290630_01-1年代別で見ると40代が最も低く、20代はそれに次いでの数値ではあるが男女共に半数を割り込むことはなく、「若者の通話離れ」と言うほど離れてはいない印象だ。

「結構、通話する」派を性別・年代別で見てみると

全ての年代で女性の方が男性よりも「通話する」と回答している。

50代60代といった、通話の習慣が元々あった世代だけでなく、スマホ世代でもある20代も「しない」と回答しているのは15%前後と少数派だ。


関連記事:若者のLINE離れは本当? 実際に使わなくなった年代が調査で判明

 

■そもそもコミュニケーション苦手も

実際に20代で通話を「よくする」人、「しない」人、双方に話を聞いた。

<よくする>

「LINEやメッセンジャーなど、テキストベースのコミュニケーションツールも使いますが、実際に会うのでなければ、声のトーンや間合いでもいろいろな情報が感じられる通話は好きです。


同年代の友達で電話が苦手っていう人もいるけど、あれこれ文章を考えたり、言い回しに気を遣ったりするよりも、しゃべったほうがすぐに通じるってことも多いし、直接話すことで距離が縮まる面もあるから、仲良くなりたい相手とはできるだけ、おしゃべりしたいですね」(20代・男性)


<しない>

「文字であれば装えるけど、通話だと気持ちが出ちゃうし、ヘンな間とかできたりするので苦手です。たまに着信に気づかないふりして、用件のメッセージが来るのを待つこともあるし、『ごめん。なんだった?』と後からメッセージを送って、文字ベースのやり取りに持ち込むことも…。


元々コミュニケーションが下手な自覚があるせいもありますが、できるだけ通話はしたくありません。友達も気づいているようで、他の人には通話連絡しても、私にはLINEって感じで、ちょっと申し訳なく思う時もありますが、やっぱり億劫なんですよねぇ」(20代・女性)


電話が苦手という人は昔から一定数いたし、会えば饒舌だけど、電話ではぶっきらぼう――というタイプも少なくない。

遠距離でのコミュニケーションツールの選択肢が増えたことで、相対的に通話の必要性が減っていることはあるだろうが、声を聞くことで伝わるもの自体は健在のようだ。

(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年6月2日~2017年6月5日
対象:全国20代~60代の男女1357名(有効回答数)

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