ベランダでの喫煙禁止に賛成4割超え 「ホタル族」も絶滅寸前?

洗濯物にニオイがつき、受動喫煙の被害もある、ベランダでタバコを吸う行為は禁止されるべき?

2017/07/02 16:30

大分タバコ
(KatarzynaBialasiewicz/iStock/Thinkstock)

先月19日、「ホタル族」による受動喫煙の被害を訴え、「近隣住宅受動喫煙被害者の会」が結成され、注目を集めた。

「ホタル族」というのは、マンションや共同住宅のベランダでタバコを吸う行為を指す言葉で、暗がりの中から見える彼らの姿がホタルのように見えることからこう名付けられた。

家の中では家族に迷惑をかけたり、煙で部屋が黄色く汚れてしまうなどの理由でベランダで一服するホタル族だが、一方で受動喫煙のリスクや、洗濯物にニオイがつくことが批判されている。

会結成の動きを世論は捉えているのか、しらべぇでは調査を行なった。


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■半数近くが「禁止すべき」

ホタル族グラフ1

しらべぇ編集部が全国の男女1342名に調査を行なったところ、「ベランダでの喫煙は禁止されるべきだと思う」と答えた人は全体の45%。半数に迫る多さとなっている。


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■北海道を除くと平均も上昇?

ホタル族グラフ2

次に地方別で見ると、首都圏が48%だったのに対し北海道は36%に。およそ12ポイントの差がついた。気候的な問題からベランダの利用シーンが少ないことが、数値の低さにつながったたのだろうか。

逆に言えば、地域差が非常に大きい問題とも考えられそうだ。


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■喫煙者と非喫煙者の差は2倍に

ホタル族グラフ3

最後に喫煙者と非喫煙者の意識差を見てみよう。結果、非喫煙者は半数以上が「禁止すべき」と答えたのに対し、喫煙者は4人に1人にとどまる結果に。約2倍の差がつくことになった。

「マンションの利用規約で禁止されているわけでもないし、なぜダメなのか?」という気持ちが、喫煙者の中にはあるかもしれない。


このような議論では、必ず感情的になる人が一定数出てくるもの。しかし、禁じるだけでは結果的に改革が進まないのも真理である。

「公共スペースでの喫煙所をもっと増やす」「マンション内に喫煙所を整備する」など、多角的な視点を持った上で、双方がうまく歩み寄ることが大切ではないか。

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(文/しらべぇ編集部・尾道えぐ美

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2017年6月2日~2017年6月5日
対象:全国20~60代の男女1342名(有効回答数)

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