藤井聡太四段で注目の『勝負メシ』ビギナーが疑問に思うこと4選

『勝負メシ』ってなに? 対局中は出前のみ? など、注目が集まる「棋士の食事」についてファンが解説

2017/07/04 05:00

(yuhorakushin/iStock/Thinkstock)

藤井聡太四段の活躍で、空前のブームとなっている将棋界。毎日のようにメディアに取り上げられており、興味を持つ人も増えているようだ。

とくに最近は、藤井四段が「昼と夜になにを食べたか」が注目されるほか、加藤一二三九段が対局中にチーズを食べたことも話題に。

なぜ、こんなに「食事」が注目されているのだろうか? 将棋ファンのSさんに、「棋士の食事に関する疑問」について解説してもらった。



 

■ビギナーファンの素朴な疑問4選

①『勝負メシ』って何? 棋士の食べるものはすべてそう呼ばれているの?

「私は、今回初めてその言葉を聞きました。多分藤井四段も食べたいものを注文しているだけでしょう。いつも違うものを食べていますし、『勝負メシ』とはいえないのでは。


加藤一二三九段が対局中に『うなぎ』しか食べないことのほうが、よっぽど『勝負メシ』だと思います。永世名人の森内俊之九段は、2日制タイトル戦の2日目に、必ずと言っていいほどカレーを注文し、よく勝っていました」


②対局中の食事は出前だけなの?

「去年対局時の外出が禁じられたため、基本的に出前が多くなっています。


東京の場合、基本的に千駄ヶ谷の将棋会館近くの『みろく庵(和食)』『ほそ島や(そば)』『千寿司』『ふじもと(うなぎ)』『紫金飯店(中華)』からのチョイスのようです。なかには出前をとらず、買ったものを持ち込む棋士や、愛妻弁当を食べる棋士もいるとか。


タイトル戦の場合は、対局場のホテルや旅館が用意したメニューの中から、選択することになります」


③対局中に物を食べてもいいの?

「おやつ程度なら許されているようです。タイトル戦は、午後3時に対局者が注文したスイーツが運ばれ、将棋盤の前で食べることが一般的。渡辺明竜王はケーキが好きで、凄いスピードで食べることが多い。


それ以外の場合は、棋士自らが持ち込みます。チョコレートなどが一般的ですが、珍しいところでは加藤一二三九段のチーズ、丸山忠久九段のカロリーメイトなどがあります。


羽生善治三冠がタイトル戦でおやつにアイスクリームを注文し、盤面に没頭するあまり放置して溶かしてしまい、液体化したものを飲んだエピソードも有名です」


④珍しいものを食べたケースは?

「珍しいと言えるかはわかりませんが、丸山忠久九段は昨年の竜王戦で『カツカレーと味噌ラーメン』を同時注文し、ファンを驚かせました。


また、羽生善治三冠は「天ざるそば天ぷら抜き」を注文し、伝説化しています。


少し前には、藤井四段を破った佐々木勇気五段が力うどんや肉豆腐定食に餅を追加し、ファンの間で真似する人が続出したことも」


にわかに注目が集まる「棋士の食事」。藤井四段以外の棋士の食事にも注目してみると、より将棋観戦が楽しめるかもしれない。

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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

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