10年前は許されていた? 今思えば体罰だったと思う教師の最悪行動
昔は体罰だと思うようなことをしても、親も子供もなにも言わない時代もあったようだ。
近年はニュースで取り上げられるなど、学校教師が生徒におこなう体罰が問題視され、子供自身も「体罰はいけないこと」と認識を持ち始めている。
しかし、かつては今のように取り上げられることもなかったため、教師から体罰を受けても「自分が悪いんだ」と我慢していた子供たちも…。
しらべぇ取材班は、「今思えば体罰だったと思う教師のヒドい行動」を調査してみた。
①成人男性の強い力で、こめかみをゲンコツでグリグリされる
「小学五年生の時に、母親が短期入院して、自分で学校の準備をしなければならなかったので、忘れ物が多くなってしまった時期があったんです。
そうしたら『最近だらしがない! やる気のなさのあらわれ!』とキレた担任の男性教師に、黒板の前に呼ばれて、皆の前で腰にケリを入れられました。
さらに当時クレヨンしんちゃんで流行っていた、こめかみを頭グリグリされるのを力一杯やられて、午後まで痛みが残ったり怖かったりで、その日は涙が止まりませんでしたね」(男性・30歳)
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②問題を間違えるたびに二の腕をつねってくる
「私は、勉強が苦手なタイプで。小学3〜4年の時の担任の先生が女性だったんですが、『クラスの平均点が下がって私の評価が落ちる』と私のことを嫌っていて…。
授業中に当てられたところを間違えると、『ちがう!』と私だけ二の腕をつねられたり、定規の角で頭を叩いてきたり…暴力的なことをされていました。
でも先生=偉いみたいな感じだったので、親も殴られているのを知っていましたが、先生に『うちの子がご迷惑をおかけしてすみません』と、逆に謝罪していましたね。
この時のトラウマがあり、二の腕を触られるのがイヤになったり、誰かが手を上に挙げると『殴られる』と思って身を固くするくせが、高校生まで続きました」(女性・20歳)
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▪️体罰は時代の流れとともに減少傾向にあり?
しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,348名に「体罰の経験」について調査したところ、およそ2割の人が「教師から体罰を受けたことがある」と回答。
世の中にクローズアップされていなかっただけで、昔のほうが体罰は多かったのかもしれない。
暴力ではなく、言葉でどういうところが悪かったのかを教えるのが教師や大人の役目といえそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・オレンジおっかさん)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年2月19日~2016年2月22日
対象:全国20代~60代の男女1348名(有効回答数)