「Break a leg」は「足を折れ」でなく「頑張れ」? 不思議な言葉「ブレイク」
ネガティブな意味の多い「Break」は、使い方によって「ガンバレ」になる? 黒田勇樹のコラム
ニュースになったので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、所属事務所を離れフリーランスになった俳優/ハイパーメディアフリーターの黒田勇樹です。
これからは一層、身骨を砕く思いでがんばって活動していこうと思います。
このコラムは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、様々な「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べる「妄想的」な語源しらべぇです。
■「ガンバレ!」を英語で
以前「がんばる」に相当する英語が見つからないとコラムを書きましたが、筆者にとっては身近な、演劇界に存在していたのでご報告いたします。
それは、「break a leg!」
直訳すると「足が砕けろ!」「足を折れ!」との意味になりますが、演劇を始め、歌、ダンスなどパフォーマンスの際には「幸運を祈る!」と、同じような意味で使われるスラングです。
由来は様々な説があるようですが、これから本番を迎えるパフォーマーに「足を折れ」は、何とも皮肉な掛け声ですね。
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■いろんな意味で使われる「break」
朝食を表す「ブレックファースト」、これのブレックも「break」つまり「砕けろ!」なのです。
何が砕けるのか。日本語表記をする際に「ファースト」と書かれることが多いので、「早い」の「first」だと思う方も多いかもしれませんがこれは間違い。
「断食」を表す「fast」が正解で、つまり「断食が砕ける」、絶食明けに食べる食事で「break fast」と言うそうです。
このように、「砕ける」「壊れる」「割る」「折れる」など、単体だとネガティブな意味を持つ「break」ですが、様々なポジティブな場面でも使われているのが面白いですね。
「break」が使われる最もポジティブな場面は、なんといってもそれまで売れていなかった芸能人や商品が「ブレイク」する時。不遇な時代を「壊し」「突破する」意味でしょうか。
「休憩」の意味も持つ「break」ですが、筆者は「突破する」方の「break」が出来るよう、足をブレイクして行こうと思います。
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(文/ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹)