老舗ヘヴィメタルバンド『ANTHEM』に学ぶ 「メンバーの個性」の活かし方

日本ヘヴィ・メタルの重鎮、ANTHEMの柴田直人に常見陽平氏が直撃。

2017/07/14 17:30


 

■ANTHEMはいま最高にたぎっている

柴田直人


常見:これはビジネスパーソンにも言えることですけど、今は検索すればいろんなノウハウがネットに転がっているから、かっこいい企画書を誰でもつくれる。でもたぎる企画はほとんどない。サラリーマンをやっていたときは、営業をすることも、営業をされることもありましたが、企画書に誤字はあってもたぎる営業マンっているんですよね。


その時って、見た目の完成度ではなく、ビジネスパートナーとしてこの人とやるべきというのがあるから。この人たぎっていておもしろいから賭けてみようと。


柴田:惹かれるんですよね。すごくわかります。



常見:たぎっている、うねってる感じって大事で。もうすぐ還暦を迎える柴田さんがリーダーであるANTHEMがいま最高にたぎっているのは面白い。


柴田:そうですか。ありがとうございます (笑)。 いま、ほとんど休みなくびっちりやっています。この間、夜に散歩しながら「この猪突猛進の2017年の中に、その先になにがあるんだ」とか考えて、ふふって笑っちゃったんです。


たとえば、『BOUND TO BREAK』とか『GYPSY WAYS』が若かりしころのANTHEMのピークだったとすると、2回目の盛り上がりみたいなものを自分たちで演出しきれたら、とか、そんな途方もないニンジンを自分たちの前にぽんと投げたら、走らざるをえないからきっと面白いだろうなとか思って (笑)。


僕たちは、日本できっちりした活動をするために再結成したんです。日本でちゃんとビジネスとして成立することを前提にしてここまでやってきた。強引に手弁当で海外を目指すような感覚ではない活動というか。とにかく地に足をつけた活動をね。


もちろん海外のいろいろな国でCDもリリースしたいし、当然ライブだってやりたいですよ。ミュージシャンをやっていたら誰もが考えることですよね。今のラインナップになってからは、いろいろな悪巧みにもより力が入りますよ (笑)。


常見:その言葉を聞けて良かったです。アルバムでは最後の曲「ENGRAVED」が「Let’s go」で終わりますよね。これからのANTHEMの活動を楽しみにしていますよ。海外ライブも期待していますし、聖地川崎も大好きですけど、武道館に立つANTHEMも見たいです。



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■ツアー情報

【ENGRAVED TOUR 2017】

・7月15日(土) 大阪 『BIGCAT』 OPEN 17:00/START 18:00/info: Kyodo Information 0570-200-888

・7月16日(日) 名古屋『Electric Lady Land』 OPEN 17:00/START 18:00/info: サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

・7月22日(土) 川崎『CLUB CITTA’』 OPEN 17:00/START 18:00/info: クラブチッタ 044-246-8888


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(取材・文/常見陽平 取材協力/ANTHEM・柴田直人 構成・写真/山本ぽてと)

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