『僕たちがやりました』今夜初回 若者向けでもママ層が観るべき理由
窪田正孝、永野芽郁、新田真剣佑、間宮祥太朗などフレッシュな若手キャストが多く出演する本作。若い女子向けと思いきや、お世代も違った楽しみ方をできる作品だ。
③先輩・後輩関係という罠
そんな「悪ノリ」を加速させているのが、男子コミュニティ特有とも言える「先輩・後輩」の関係性だろう。
本作において、元キングオブコメディの今野浩喜演じる「パイセン」は、高校を卒業しながらも毎日部室にやって来て、トビオたちと遊んでいるというキャラ。
さみしがり屋で構ってちゃんという、なんとも面倒な性質の持ち主だが、そんな人物を先輩に持つと相手をしなければならないのが男子という生き物なのだ。
狭いコミュニティの中、異なる価値観と混じり合おうとせずにヌクヌクと生きるトビオたちの様子は、同世代が見れば理想的に思える反面、人生経験豊かな親世代からすれば、ある意味怖さを感じさせるものと言える。
コミカルなシーンの向こうに、背筋をヒヤッとさせるテーマが存在する本作。色んな世代からの、色んな鑑賞に耐えうるはずだ。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)