「ひふみん」と呼ばれ十数年 「失礼」との声を制した加藤一二三に感嘆の声
将棋界で63年ものキャリアを持つ大棋士に対し、「ひふみん」は失礼? 現役引退した加藤一二三が胸中明かす
先月、63年の現役生活を終え、プロ棋士を引退した加藤一二三(77)。
引退後はタレントとしての活動が目立ってきた加藤が、20日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に出演。そこで63年の現役生活を振り返りつつ、「ひふみん」という自身の愛称に対し胸中を明かした。
■つるの剛士「大棋士を軽く扱いすぎ」
同番組に出演していたタレントで俳優のつるの剛士(42)が、自身が「将棋ファン」であることを主張したうえで、加藤を「ひふみん」と呼ぶ風潮に苦言を呈する一幕が。
つるのは、加藤の現役生活をまとめたフリップを取り出し、「加藤一二三」がいかに偉大な棋士であったかを力説。スタジオからは、改めて加藤の功績に対し称賛の声があがる。
つるのは、加藤の親しみやすいキャラクターを評した上で、「将棋好きのファンからすると、こうやってバラエティー番組に(加藤が)出て、皆から『ひふみん』と呼ばれていることが、『加藤先生がどんな人だか知ってるんですか?』と、つい疑問に思ってしまう」と、加藤に対し疑問を投げかけた。
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■「ひふみん」と呼ばれどう思っている?
将棋界を代表する大棋士であったにも関わらず、「ひふみん」という愛称で呼ばれていることについて、加藤はどう思っているのか。
つるのからの問いを受けて、加藤は自身の愛称に対しこう言及した。
「『ひふみん』と呼ばれるようになってから、もう10年くらいになります。10年にもなると、どこのテレビ局でも『ひふみん』と呼んでくれますから、もうハッキリ言って喜んでます」
この加藤の言葉に、ダウンタウン・浜田雅功は「おぉー」と感嘆の声を漏らし、スタジオから拍手が巻き起こった。
加藤本人は愛称で呼ばれることを、現在はそれほど不快には思っていないようだ。