アリさんシュレッダー係の男性は今「ガイア」が再び密着レポート

「働き方改革」と言われながら、なくならない長時間労働や残業代未払い――その実態に「ガイアの夜明け」が再び密着

社会

2017/07/25 06:30

(アリさんマークの引越社と裁判で争う現役社員の男性 画像提供:(C)テレビ東京

2016年2月9日『ガイアの夜明け』(テレビ東京系)で放送された「密着!会社と闘う者たち~”長時間労働”をなくすために~」は、同番組における2015年度の最高視聴率を記録した。

同放送では、2015年4月に厚生労働省で発足した「過重労働撲滅特別対策班」通称「かとく」への密着で、複数企業の長時間労働の実態や未払い賃金に関する実態を紹介。

とりわけ大きな反響を呼んだのは、大手引っ越し会社・アリさんマークの引越社で働く男性が、労働組合に加入して会社との交渉を開始した結果、シュレッダー係に異動を命じられる――その闘いに密着したドキュメントだ。

彼は今、どうしているのか? その様子をレポートした『ガイアの夜明け』「密着!会社と闘う者たち 第2弾」が、今日7月25日夜10時から放送される。

しらべぇ取材班は放送を前に、担当プロデューサーのテレビ東京・久保井恵一さんに話を聞いた。

 

■8.4倍の反響

――昨年2月の放送の反響は?

久保井さん:Twitterをはじめとして、番組関連のキーワードに対するコメントが、1週間で通常の8.4倍あったと報告を受けています。番組宛のメールも多く、翌日だけで100通ほどの反響をいただきました。


いつもですと50代以上の方の反応が多いのですが、この回に関しては20代・30代の反響も大きかったようです。


 

■シュレッダー係の男性は今

――アリさんマークの引越社の男性に関しては、5月に和解報道も出ていたが。

久保井さん:この事案については、争点が3つありました。まず第一に、シュレッダー係から元の職種に戻すこと、第二に長時間労働の未払い金の支払い、そして就業中に事故を起こした際に支払わされた弁済金の返還です。このうち和解に至ったのは、最初のシュレッダー係から元の職種への異動だけで、彼は現在も、同社で働きながら、会社と闘っています。


会社を辞めて、お金だけの解決を求めても…と思うのですが、彼は『今の仕事が嫌いじゃないし、今いる会社の社員たちのためにも、会社側におかしいことをわかってもらいたい。仲間たちのためにも、きちんと勝ち取りたい』というモチベーションで闘いを続けているんです。


その後の男性の様子は放送で紹介されるが、再び元の職に戻ってからも、会社側は適切とは思えない条件を提示するなど、真の和解とはほど遠い状況があるようだ。

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