演技力の高さゆえ? ドラマに出てくるとイラッとする俳優たち

悪役の演技力が高すぎるため、本当は善人なのにドラマに出るとイラっとしてしまうことが…

2017/07/30 11:30

(Tabee/iStock/Thinkstock)

7月から新ドラマが始まり、人気・不人気の差もで始めた。その境界線は様々なものがあるが、原因のひとつに出演俳優の演技力があるだろう。いわゆる「大根役者」では、視聴者が感情移入できず、そっぽを向かれてしまうのだ。

逆に、観る者を引き込むような演技を見せる俳優は、いつしかその役が代名詞となり、劇中の行動が「俳優のイメージ」となる。


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■演技力の高さが災いしイラっとされることも

そんな演技力の高さが、不幸を招くこともある。ドラマ内で「悪役」や「憎たらしい役」を好演しすぎてしまい、本当はいい人なのにもかかわらず、視聴者からイラっとされてしまうのだ。

ちなみに、しらべぇ編集部が全国の20代〜60代のドラマをよく見る人605名を対象にした調査でも、46.1%が「悪役や嫌味な役のイメージが定着していて、出てくるだけでイラっとする俳優がいる」と回答。

俳優としての能力が高いことを示す出来事ではあるのだが、イラっとされる当人としては少々切ない思いをしているかも。


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■イラっとしている人は中高年に多い

イラっとしている人を年代別で見ると、はっきりと違いが出た。

60代の割合がもっとも高いのだ。ドラマを長く見続けていることや、かつては『水戸黄門』や『遠山の金さん』など勧善懲悪時代劇が多く、悪役の顔ぶれがほぼ同じだったことなどが原因として考えられる。

逆に20代は若干低め。事務所が俳優に一定のイメージをつけないようにしていることや、「悪」が登場するドラマが少ないことなどが要因だろう。


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■ドラマに出てきてイラッとする俳優

「ドラマに出てきてイラッとする俳優」を、ドラマをよく見るというBさんに挙げてもらった。なお、あくまでも「イラっとする」のはあくまでも、ドラマ上の話である。


①香川照之

「様々な役をを演じている香川照之ですが、『半沢直樹』で演じた大和田常務のイメージが強く、最近は出てくるだけでイラっとするかも。実際、嫌な役をやらせたら、今の俳優では右に出るものはいないのでは。


実際は昆虫とボクシング好きの良いおじさんなのですが、ドラマになると…。それだけ、演技力があるということですね」



②八名信夫

「日本の悪役といえば、やはりこの人。イラっというより、狂気を感じますね。80年代のピストルを乱射する刑事ドラマでは、今では放送禁止になりそうなことをしまくっていました。


最近は『良いおじいちゃん』を演じることもありますが、やはり私は悪者のイメージが強いですね」


ドラマの視聴者に「イラっと」させるのは、高い演技力があってこそ。若手俳優にも、視聴者をイラつかせてほしいものだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2017年2月24日~2017年2月27日
対象:全国20代~60代のドラマをよく見ている人605名(有効回答数)

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