元特攻隊員「志願じゃなく命令」池上彰が真実に迫る『戦争を考える』特番
第二次世界大戦末期に日本軍が繰り出した「特攻」 生き残った人たちの証言を元に、池上彰が戦争の真の姿を伝える特別番組を今夜放送。
72回目の終戦の日を2日後に控える本日13日、「池上彰の戦争を考えるSP第9弾~”特攻”とは何だったのか?~」(テレビ東京系)が放送される。
2010年8月からシリーズ化されている「池上彰の戦争を考える」特番。今回は太平洋戦争の末期に日本軍が繰り出した「特攻」を徹底検証。
死を覚悟で敵に体当たりする究極の攻撃「特攻」。生き残った元特攻隊員をインタビューして得た貴重な証言を元に、戦争の真の姿を伝えていく内容だ。
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■特攻隊員の証言
池上キャスターと女優の宮崎美子は、特攻隊の出撃基地があった鹿児島県・知覧を訪れ、特攻隊員たちが残した数々の遺書に触れる。
23歳の若者が婚約者に残した手紙には「あなたは過去を忘れ、将来に生きて」「会いたい 話したい 無性に」と綴られていた。
また、番組では元特攻隊員のインタビューも敢行すると、「特攻隊は志願じゃない。純然たる命令だった」という証言も出たという。
特攻を命じられた時、兵士たちは何を考えたのか? 元特攻隊員たちが「今伝えなければ、残すことができない」そんな想いを持って語る、言葉の数々にも注目だ。
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■戦艦大和の最後の出撃は特攻だった
日本の最高技術を結集し建造された、史上最大の戦艦大和。
山口県徳山沖から出航して沖縄に向かう途中、鹿児島沖でアメリカ軍の攻撃を受け撃沈。この最後の出撃は「海上特攻」だった。
一体どんな作戦だったのか? 戦艦大和の元乗組員にインタビュー。沈没寸前に海に飛び込み、奇跡的に生き残ったなど、貴重な証言と共に解説。
さらに番組では、特攻はいつ、どのようにして生まれたのか、特攻に使われたゼロ戦以外の兵器も紹介しながら、特製年表を使って解説するという。
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■池上彰キャスターのコメント
私達日本人にとって、8月というとやはり戦争の事を考えざるを得ない季節ですよね。そして戦争を知る人がどんどん少なくなってくると、何かこう、戦争を美化する、そういう動きがあるんですね。
ところが、今、特攻隊の生き残りの人達が次々に声を上げています。そして「特攻隊は決して美化できるようなものではない」と、おっしゃっているんですね。
戦争を美化するような動きに対して、「いやいや、本当の戦争を知ってほしい」と、多くの人が今、思うようになったのではないかと思うんです。
そういう人達の話を今こそ聞く必要があるのかな、そういう意識を持ってこの番組を作りました。どうぞご覧ください。
【番組概要】
タイトル:日曜ビッグバラエティ 池上彰の戦争を考えるSP第9弾 ~“特攻”とは何だったのか?~
放送日時:2017年8月13日(日)19:54~21:54 (テレビ東京系)
出演者:キャスター…池上彰、アシスタント…相内優香(テレビ東京アナウンサー)
ゲスト:八千草薫、峰竜太、宮崎美子、パックン、小島瑠璃子
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(文/しらべぇ編集部・小河 貴洋)