「病気を言い訳にせず」『24時間テレビ』ツイートに医師・患者らが怒りの声

アスリートの努力と栄光を「病気」で修飾しようとしたことに、ネット民も激怒

2017/08/28 16:00


 

■小児科医ら「訂正、謝罪を」

同番組のツイートに対し、小児科医らが「喘息は致死的になる疾患」であることを訴えたうえで、「喘息に対する過小評価」を指摘、ツイートの訂正と謝罪をするべきとコメントしている。

医師らは同番組が「病気について理解していない」部分を強く非難している。


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■大切なことは「病気とうまく付き合うこと」

しらべぇ取材班は、「喘息などの病を抱えながら生活すること」について、「小児喘息」と、先天性の「てんかん」を患い、突発的な発作と向き合いながら生活している、高校生のAくんに取材を行なった。

「僕は、1歳の頃にてんかんと診断され、小児喘息も患っていると言われました。どちらも突発的に発作が起こる病気です。


普通に生活をしていますが、病気があると『やりたくてもできない』ことがあります。僕の場合、てんかんの発作が頻発していた幼稚園~小学生の間は、水泳の授業を受けられないこともありました。プールに入っている時に発作が起きたら、命に関わるためです。


今はほとんど発作が起こらなくなった喘息も、子供の頃は本当に苦しい思いをしました。大切なことは、『病気とうまく付き合っていく』ことだと感じています」


Aくんは同番組の羽生選手の企画も見ていたようで、羽生選手の「苦しいけど、それは僕らにとって普通なこと」という言葉にとても共感した、とも話していた。

喘息に限らず、持病を抱えている人にとっては「無理をさせたら命にかかわる」こともある中で、同番組の「病気を言い訳に」という言い回しは、やはり適切とは言い難い表現なのではないだろうか。

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(取材・文/しらべぇ編集部・もやこ

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