医師に聞いた! 46歳で出産した加藤貴子が告白した「男性不妊」とは
10人に1人は精子・精液トラブル? 加藤貴子も公式ブログで悩みを告白
■男性不妊の原因にはどんなものがある?
井上理事長:男性不妊の原因のポピュラーなものだけピックアップしてみます。
①無精子症:無精子症とは、男性の精液中に、精子を観測できない状態、あるいは運動率が極端に低い(20〜30%以下)場合を言います
②欠乏精子症:精子の数が一般的な数値よりも極端に少ない症状です。欠乏精子の程度によって、軽度・中等度・重症度に分けられます。
③精子無力症:活発に前進することができる精子がとても少ない状態のことを指します。具体的には「動いている精子が50%未満」、もしくは「活発な全身運動をしている精子が25%未満」と定義されています。
④精索静脈瘤:精巣(睾丸)に血液が逆流し、精巣の静脈血管が瘤状に腫れている状態のことを言います。(男性不妊の40%を占める)
⑤勃起不全(ED):勃起機能の障害(Erectile Dysfunction)と呼ばれています。性交時に勃起が起こらない、または一定時間維持できない上体を指します。
⑥閉塞性無精子症:「精管(せいかん)」の一部が詰まっているなどの原因により、精液中に精子が認められない状況を指します。
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■10人に1人は精子・精液トラブル?
井上理事長:10人に1人は精子・精液トラブルを抱え、100人に1人は無精子ということを知っていますか?
多くの方は「自分には何もないだろうけど、妊活のために検査しておこう」と自己チェックのために検査し、診断結果でトラブルを発見します。男性の妊活の第一歩として、ぜひ早めに、精子・精液検査に目を向けてみてください。
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■経済的な負担も大きい治療だからこそ
一般的に「心身にも家計にも」負担が大きいと言われる「妊活」。男女ともに自分の体の状態を把握することで、治療期間が短くなれば、その分負担も軽くなる。
これから不妊治療を始める方は、夫婦で専門の医療機関を受診してみてはいかがだろうか?
(文/しらべぇ編集部・星子 取材協力/医療法人社団暁明会 井上メディカルクリニック)