仕事を辞めたいと思って、はや数年…まだまだ通勤中の人たち
家庭の事情などから、なかなか辞められずにいる人も多い。
ほぼ毎日続く仕事。ふいに「辞めたい…」となるときがあるのは当然だ。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の仕事を辞めたいと思っている男女338名に「仕事について」の調査を実施。
その結果「仕事を辞めたいと思ってから数年が経つ」と答えた人は、69.2%と半数を上回る高い割合となったのだ。
■家族を持つと辞めにくい
男女別では、女性よりも男性のほうが多い結果である。
特に家庭を持っている男性にとっては、なかなか辞めるわけにもいかないとの意見が多い。
「家族のためにと思って、なんとか踏みとどまっている感じ」(40代・男性)
ただ近年では、男性の収入だけに頼らない家庭も。
「子供の将来を考えると、二人の収入を合わせた金額は維持したい。そうすると、やっぱり簡単には辞められないなと思う」(30代・女性)
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■高収入になるほど辞めたいと思いながら…
年収別では、収入が多いほど辞めたいと思いながら数年間も我慢をしている人が多い。
仕事がつらくても我慢をした結果の高収入であれば、少し悲しい話に感じてしまう。ただ低収入であっても、仕事を辞める決断までには、なかなか至らない。
「収入が少ないけど、辞めずに続けるほうを選んでいる。きっと新しいところでスタートを切る勇気のほうが、怖いんだと思う」(30代・男性)
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■個人的な問題をブラック企業にすり替え
仕事が嫌だと思った場合、どうするのが適切といえるのだろうか。
「過労自殺が問題になっているし、無理に続けて命を落としたら意味がない。会社の環境が悪いと思ったら、自分を守るためにも逃げたほうがいい」(30代・男性)
近年ではようやく、仕事から逃げることを容認する意見が増えている。しかし中にはブラック企業の問題を、都合のいいように解釈しているとの声も。
「長時間労働などの劣悪な環境なら、やっぱり逃げるべき。だけど自分の思い通りにならないことを、ブラック企業の話にすり替える人も多い。そんな人はネガティブ思考だから、他に行っても同じ」(40代・女性)
1日の大半を費やす仕事だからこそ、できるなら充実した気持ちで働きたいものである。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年7月14日~2017年7月17日
対象:全国20代~60代の仕事を辞めたいと思っている男女338名 (有効回答数)