体罰で生徒骨折 教師に減給処分も「手をあげた事由」に同情相次ぐ

男性教師が、男子生徒に平手打ちをして大怪我をさせた問題で、「生徒側にも問題が」との声が続出

2017/09/29 11:30

学校
(jaimax/iStock/Thinkstock)

「ゆとり世代」が何かと揶揄される一方で、教育者の対応に厳しい目が向けられている一面も。

そんな中、福岡県の県立高校にて、男性生徒に対し男性教師が「平手打ち」をするなどして、生徒が重傷を負ってしまったというニュースが報じられた。

これに対しネットでは、男性教師の行き過ぎた指導を批判する報道とは対象的なコメントが相次いでいる。



 

■教師と生徒の授業中のトラブル

県立高校に勤務する30代の男性教師が、「平手打ち」をするなどして、男子生徒が顎の骨を折る全治3カ月の重傷を負い、28日付で男性教師に減給3カ月の処分が下された。

報道によると、今年3月、書道の授業中に顔に墨汁で落書きをした男子生徒に、男性教師が4回ほど顔を洗ってくるよう注意したにも関わらず、男子生徒は指示に従わなかったという。

そこで、男性教師は水の入ったペットボトルを投げつけた他、顔を洗いに行った男子生徒の太腿を蹴り、頬を平手打ち、こうして男子生徒は顎の骨を骨折。

男性教諭は「体罰という許されない行為をし、大怪我を負わせてしまったことを大変申し訳なく思っています」と、謝罪しているという。


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■男性教師に同情の声も

ネットでは、全治3カ月の重傷を負わせるほどの体罰を振るった男性教師の対応については「行き過ぎた指導」という声が目立つ。

一方で教師からの注意を無視、一向に指示に従わなかった男子生徒にも、「問題がなかったとは言えないのでは?」と言った意見が相次いでいる。

・生徒の態度が悪いと、堪忍袋の尾も切れるわな


・それで、生徒のほうの処分は…?


・先生も色々ストレスが溜まっていて大変だなぁと思う


・確かにやり過ぎの感は否めないがこの先生を応援したい


・こんな高校生は退学にできれば、教師もここまで心理的負担を負わなくてすむ


中には、生徒に手をあげてしまう前に、あまりにも反抗的な生徒に対しては罰則を課してはどうか? といった具体的な提案も。


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■「体罰経験者」は減少傾向に

しらべぇ編集部が全国の20~60代男女1,348名を対象に「教師から体罰を受けたことがある人」の割合について調査を実施したところ、40~60代の男性が4割近いのに対し、30代、20代と比較的若い世代では減少傾向にあることが判明。

これには、時代背景が大きく影響しているのかもしれない。


今の時代「体罰」はあってはならない問題だが、「教育現場」での教育者たちの葛藤が歯がゆい。男子生徒の怪我の順調な回復を願う。

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(文/しらべぇ編集部・もやこ

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo
調査期間:2016年2月19日~2016年2月22日
対象:全国20代~60代の男女1348名(有効回答数)

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