生活水準の格差、5割が「拡大」を実感 より危機感を覚えている世代は…

格差が拡大し、富が集中する社会は望ましいのだろうか?

2017/10/17 10:00

貧富
(tinnapong/iStock/Thinkstock)

かつて、「一億総中流」などと言われたのも今は昔。「格差社会」というキーワードは、2006年の新語・流行語大賞トップテンにノミネートした後、日本にすっかり定着した。

昨今は、セーフティネットが機能しないことで、貧困が連鎖して格差が固定化される「超格差社会」の危険性も指摘される。

では、実際に世間はどれくらい「格差」を実感しているのだろうか? しらべぇ編集部は全国20〜60代の男女1,354名を対象に調査を実施した。


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■5割が「格差の拡大」を実感

格差

「生活水準の格差が拡がっている」と答えた人は、全体の5割に迫る。一方で、「狭まっている」という回答は2割を下回る。

格差社会は、流行語となった10年前よりもさらに拡大していると感じられているようだ。


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■高齢者ほど格差拡大を実感

この調査結果を年代別で見てみると…

格差

「拡がっている」と答えた割合は、すべての世代で「狭まっている」という回答を上回る。

ただ、「狭まった派」がどの世代でも1割台にとどまっているのに対して、「拡がった派」は年代が上に行くほど着実に増加。

60代では5割を超え、20代と比較するとちょうど20ポイントの差が開いた。


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■さまざまな格差をどう解消するか

生活の格差は、年収のみならず貯蓄・資産の有無、地域間の格差、正社員と非正規雇用、男女の賃金格差など、幅広く存在する。

中でも、「子供の貧困」によって教育の機会が奪われ、よりよい職を選べずに格差が固定化するような状況は、社会全体にとって不利益だ。

この週末に投開票を迎える衆院選、どの政党、どの候補者が具体的な答えを示してくれるのか。有権者の判断が試される。

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(文/しらべぇ編集部・大空晴太

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo

調査期間:2017年9月29日~2017年10月2日
対象:全国20代~60代の男女1,354名(有効回答数)

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