見破れない? 被害に遭った男性が語る詐欺師を信用した理由3選
詐欺被害に遭う人が減らないのは、詐欺師の行動がうますぎるからかも…。
昔からよく耳にする「詐欺」。これだけ注意喚起をされていながらも、騙される人はまだまだ多く、被害者のほとんどは「まさか詐欺だと思わなかった…」と言う。
では、詐欺師はどうしてここまで人の心をつかむのか? しらべぇ取材班は、投資詐欺に遭ったことのある男性に「詐欺師を信用してしまった理由」について話を聞いてみた。
①嫁や子供も紹介してきて、家族ぐるみの付き合いをする
「彼の嫁や子供も紹介されていたので、信用した部分は大きいです。お互いの子供の年齢が近かったこともあり、家族ぐるみで出かけたことも何十回もありました。
家族を紹介してくる人が詐欺師だなんて思わなかった…この一言に尽きます。でも真の詐欺師は、そこを利用してくるんですよね」
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②お金の扱い方がキレイで、金銭的に疑う余地がない
「彼はお会計の時に『ここは俺が払うよ!』『今日はよろしく!』など、お金にたいしてモゴつかずに指示できるし、払い方も堂々としていて、嫌味がなかったんです。
またやたらとせびられたり、逆にやたらと奢ってきてバブリーさを見せられたりしたら、怪しめたんでしょうが、ちょうどいい塩梅での会計の振り方で、金銭的な胡散臭さがなかったんですよね…」
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③まず少額資金で投資させて利益を与えて信頼させる
「出会って1年過ぎた頃に、投資話を持ちかけられて、30万円を渡したら60万円になって戻ってきたんです。この頃には人としても信用していたし、この利益で投資に関しても信用しました。
またガツガツくるんではなくて、その利益をもらってから『またいい投資あったら教えるね!』と言うだけで投資を持ちかけられることなく…半年後くらいに大口の投資話がきて、むしろ『お! 待ってました!』くらいの気持ちで全幅の信頼をおいて大金を…。
お金を渡しながら『この利益が出たら、家族を連れてしばらくリゾートで遊ぶか』なんてふたりで盛り上がったんですが、彼に会ったのはその日が最後です」
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▪️信用できる人こそ注意したほうがいい?
しらべぇ編集部は、全国20代〜60代の男女1400名に「詐欺にあったことがあるか」を調査。その結果、全体の約2割の人が「ある」と答えた。
詐欺師は、じっくりと時間やお金をかけて、人の信用を勝ち取ってから大金を騙すことがあるようだ。
「この人だったら大丈夫!」と思える相手こそ、注意したほうがいいのかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・オレンジおっかさん)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年1月20日~2017年1月22日
対象:全国20~60代の男女1400名(有効回答数)