切なすぎた「きれいな百合回」の『刑事ゆがみ』凝った演出に驚愕の声も

今回は「戦隊ヒーロー祭」だったが、細かすぎる仕込みネタにもニヤニヤ

2017/11/03 11:30

(画像提供:(C)フジテレビ『刑事ゆがみ』

浅野忠信演じる刑事・弓神適当と、神木隆之介演じる若手刑事・羽生虎夫。二人の回を追うごとに磨きがかかるバディぶりが、魅力を増している『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)。

2日、高梨臨、池端レイナ、飯豊まりえらがゲスト出演し、第4話が放送された。

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■正当防衛か? 計画的殺人か?

(画像提供:(C)フジテレビ『刑事ゆがみ』

完成間近のデザイナーズビルで、ビルの設計も手がけた建築士の大山昇(姜暢雄)が転落死し、うきよ署強行犯係の弓神(浅野忠信)、羽生(神木隆之介)らが捜査。

現場にいた警備員(前野朋哉)によると、外階段で人が争う声が聞こえたため確認に行くと、そこに高遠建設の社員・堤祥子(高梨臨)と高遠玲奈(池端レイナ)がいて、階段下にはすでに大山が倒れていたという。

祥子と玲奈は同期であり、玲奈は高遠建設の社長令嬢で、大山の婚約者。菅能(稲森いずみ)たちが祥子と玲奈からそれぞれ事情を聞くと、二人の話は警備員の証言とも一致する。

祥子は、大山が玲奈と付き合う前に、一晩だけ関係を持ち、それ以来大山のストーカー行為に苦しんでいた。相談しても信じない玲奈に、祥子はホテルでの写真を見せてストーカー行為を止めさせようとしたところ、大山と外階段の踊り場で言い争いになり、振り払った際にバランスを崩して転落させたらしい。

祥子は正当防衛を主張するが、弓神は「現段階では判断できない」と難色を示す。すると祥子は、「以前、大山のストーカーを警察に相談したのに、その時の交番の警官にまともに取り合ってもらえなかった」と抗議。そのとき応対をしたのは、交番勤務時代の羽生だった。

しかし、改めて関係者の周囲を調べてみると、大山のストーカー行為は、祥子に相談されたという後輩・飯杉真澄(飯豊まりえ)を発信源とした、噂の域を出ないことが明らかになる。

やがて弓神は、ホテルでの写真がつい最近撮影されたものであることを知り、祥子がはめていた高価な指輪、ハッカー・ヒズミ(山本美月)の協力から、祥子の玲奈の「秘密」に辿り着く。

(画像提供:(C)フジテレビ『刑事ゆがみ』

羽生が祥子を、弓神が玲奈をそれぞれ呼び出し、今回の大山の死は玲奈のつらい状況を解決するため、二人で仕組んだ周到な計画殺人であることを自白させる。

じつは、祥子と玲奈は強い気持ちで結ばれており、玲奈の父親のパワハラ毒親ぶりや玲奈を心身ともに傷つける大山の行動を食い止めるために、計画を実行した――という、またも切ない展開だった。


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■今回は「戦隊ヒーロー祭」

(画像提供:(C)フジテレビ『刑事ゆがみ』

ゲスト出演者の属性から、第1話は元「子役祭」、第2話は「イケメン祭」、第3話は「刑事ドラマ祭」ともいえる流れで来ていたものの、さすがにそろそろ「祭」なしなのでは…と思っていたのだが、そんなことはなかった。

レギュラー出演者で、弓神や羽生の同僚刑事である町尾守役・橋本淳が、「魔法戦隊マジレンジャー」の小津魁(マジレッド)役。

また、本格的な戦隊ものと毛色が違うためにカウントされていないが、ヒズミ役の山本美月は福田雄一監督の特撮コメディー映画『女子―ズ』で、紺野すみれ(女子・ネイビー)役だった。ちなみに、お嬢様キャラだったため、ほとんど戦っていないけど。

キャスティングの豪華さには定評のあるフジテレビとはいえ、毎週こんなに凝ったゲストの選び方をするなんて、尋常じゃない。


そして、第2話で贅沢な「斎藤工の無駄遣い」が大いに盛り上がったが、今週は、警備員役の前野朋哉、後輩OL役の飯豊まりえ、被害者役の姜暢雄が「贅沢」認定されたもよう。

しかし、制作陣が仕込んでいるのは、相変わらずキャスティングだけじゃないのだ。

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■細かい演出に驚きも
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