誘拐事件の原因はシンママに? 社会問題に鋭く切り込む『民衆の敵』
シングルマザー、貧困、介護、地域のセーフティーネット……さまざまな社会問題に意欲的に切り込んだ『民衆の敵』第3話。
■誘拐じゃないと困るのは…子供と母親?
その後、智子と一緒に事件の真相を調べていた藤堂誠(高橋一生)が、「誘拐じゃないと困る」人が誰なのか気付く。それはかのんと母親自身だった。
というのも、12歳未満の万引きは警察に補導された後、児童相談所に連絡される。子供の非行の原因が調べられた上で、保護者に対してなんらかの注意が与えられるのだ。
かのんの場合、すでに万引きでイエローカード状態。その上で「近所の男に長期間子供を預けた無責任な母親」ということがわかれば、児童相談所はかのんを母親の元から奪い、強制的に施設に保護することもあり得た。
結果、冤罪を晴らすためには親子たちに真実を話してもらう必要が出て来ることに。
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■智子の呼びかけに少女も涙
智子は母親のもとを訪れ、自身も母子家庭で育ったことを明かした上で……
「無実の人に罪をかぶしちゃっていいんですか」
「これからの大切な一生を、かのんちゃんに嘘つかしちゃっていいんですか」
と訴えかけた。この言葉に、少女は涙を流し、今井は事釈放されることに。
今回の捜査を通じ、智子も「目の前にいる人をひとりずつ幸せにする」ことで世の中を変えられるはずだという、議員としてのマインドを手に入れることになった。