中2男子いじめ自殺 加害者の父親「被害者を思っての暴力」発言に物議
滋賀県の中学2年生の男子生徒が自殺した事件の裁判で、加害者の父親がトンデモ発言
2011年に、滋賀県大津市で同級生からのいじめを受けていた中学2年生の男子生徒が自ら命を絶った痛ましい事件。
この事件で、遺族が加害者の同級生らに損害賠償を求めている裁判での、「同級生の父親の発言」に怒りの声が相次いでいる。
■父親「被害者を思っての暴力だった」
2011年、同級生から暴行されるなどのいじめを受けていた中学2年の男子生徒が、自宅マンションから飛び降りて死亡。
遺族は大津市や加害者とされる同級生3人に損害賠償を求め提訴、市とは和解が成立したものの、同級生らは「いじめはなかった」と主張し、現在も争いが続いている。
報道によると、7日にはいじめに関与したとされる同級生の保護者らへの尋問が行われた。その中で、ある同級生の父親は息子が暴力を振るっておたことは認めたうえで…
「被害者を思ってのことだった。当時は仲が良いと思っていたので、いじめがあるとの疑いはなかった」
と、発言したのだという。
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■「意味不明」怒りの声が噴出
この同級生の父親の発言に対し、女性向け匿名掲示板『ガールズちゃんねる』では怒りの声が噴出している。
・なにを言っているか分からない
・クズの親はクズ
・バカじゃないの? 自分の子供が同じ目に遭ってもその言葉が言えるのか
・いつも思う。 いじめられた側は苦しんで死ぬのにいじめた側は自分がかわいくて仕方ないんだと
・このクズのためを思って、この父親もボコボコにしてやろう。このクズのためだ
この父親の発言を「多額の損害賠償から逃れるための必死の言い訳」として捉えた人は少なくないようで、呆れと怒りが渦巻く。
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■「いじめ被害者」は約半数
後を絶たない学校や職場での深刻ないじめ問題。しらべぇ編集部が以前行った調査でも、深刻な実態が浮かび上がった。
全国の20~60代男女1,381名を対象に「いじめられた経験」について調査したところ、全体で47.0%もの人が「過去に一度でもいじめられた経験がある」と回答したのである。
昨今では、学校にとどまらず職場での「職場いじめ」の実態も問題となっている。「被害者を思っての暴力」という発言が、今後の争いにどう影響してくるのか。裁判の行方が注目される。
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(文/しらべぇ編集部・もやこ)
対象:全国20代~60代の男女1,381名