『コウノドリ』死産に続く「母体死亡」 産科医療の辛い事例に感謝の声も
2週続けての悲しいバッドエンド。そしてペルソナメンバーたちにも大きな変化が。
妊産婦を取り巻く環境をリアルに描き、様々なテーマにおいて「生命誕生の奇跡」を考えさせられる、TBS系ドラマ『コウノドリ』。
17日放送の第6話では、産科医療の現場で日々葛藤する医師たちにスポットが当てられた。今クールから1人前の産科医として活躍している下屋(松岡茉優)と、一人の妊婦をめぐる悲しい出来事に多くの反響が寄せられている。
■「母体死亡」に直面する下屋医師
下屋は、応援要請を受けて派遣された先のこはる産婦人科にて、切迫早産で入院中の妊婦・神谷カエ(福田麻由子)と出会う。同い年で同じ「かえ」という名前の彼女に、下屋は親近感を抱いていた。
下屋はカエの様子に少し違和感を感じ、こはる産婦人科の院長に伝えるも「週明けに検査をしておく」と返され、ペルソナへと戻る。
しかし、下屋が戻ってから間もなく、カエは心肺停止の状態でペルソナへ緊急搬送される。下屋が睨んでいた「甲状腺」に異常が生じており、容態が急変したというのだ。
救命チームと連携し、「さくら」と名付けられた赤ちゃんは一命を取り留めたものの、カエの心拍は戻らず。我が子が産声をあげるその隣で、カエは息を引き取った。
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■「救命へ」下屋の一大決心
後悔と無念さに苛まれる下屋は、仕事にも支障をきたしサクラ(綾野剛)と四宮(星野源)から休暇をとるよう指示される。
様々な葛藤の中で、産科医として成長するために下屋は「救命」への移動を志願。異動が正式に決定すると、四宮が「ホイップクリーム入りジャムパン」を餞別として手渡すなど、温かく見送られた下屋だったが、救命部長からは早速厳しい言葉を突きつけられる。
下屋が去った産科には新たに、サクラや四宮の後輩・倉橋(松本若菜)が加わり新体制に。そんな矢先、ムードメーカーである助産師の小松(吉田羊)が腹痛を訴え倒れ込んでしまった……。
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■医療現場の現状に反響、感謝の声も
第5話の死産に続き、2話連続で「死」を扱う内容となった同作。
「100%安全なお産はない」ということを改めて実感し、自分自身が無事に生まれてこられたことや、わが子を無事に出産できたことなど「感謝」の気持ちがつづられたツイートが、インターネット上に続出している。
https://twitter.com/ken_gmm/status/931513057955627008
私、大変幸運なことに母体死亡の経験は無いのですが、経験したドクターは一度は産科医をやめることを考えますね…。#コウノドリ
— 宋美玄@子宮体がん検診は実は不要です (@mihyonsong) November 17, 2017
命を預かる。
命を助ける。
命の終わりを見届ける。
医者の仕事って…考えさせられる…。命は、重い。尊い。
けど、あっけないものでもある。今夜は泣くと言うより、心にずーんときた。
BABYのピアノが、今日はすごく心に響いたよね!#コウノドリ— IKO (@GAG_film725) November 17, 2017
昨日の放送で、甲状腺クリーゼで亡くなった妊婦さんの既往症(甲状腺機能亢進症)が身に覚えがありすぎて、「死んじゃうんだー」って震えながら観てた。今では出産を諦めるとかいうことは殆ど無いらしいんだけど、数十年前までは出産は厳しいとか言う先生、結構いたんだよね。(´・ω・`) #コウノドリ
— にのうらさとこ at home 💉💉 (@ameayunon) November 18, 2017
時として患者の「死」とも向き合わなくてはならない、医療の現場。下屋の葛藤から、改めて医療現場で働く人々や、自らが無事に命を授かることができたことへの感謝の気持ちがつづられたツイートが続出している。
腹痛を訴えて倒れ込んでしまった小松。予告編の段階でも、彼女の病状はかなり深刻であることが伺え、心配の声も続出。次回もハンカチの用意が必須となりそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・もやこ)