ロバート秋山の1人10役ドラマ『黒い十人の秋山』舞台裏が壮絶すぎた

ロバート秋山が「1人10役」演じることで話題の特別ドラマ『黒い十人の秋山』。取材会でその苦労を話した。

2017/11/20 19:00


お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次が19日、テレビ東京で行われた初単独主演ドラマ『黒い十人の秋山』(年末放送予定)の取材会に出席。

当サイトでも先日お伝えしたとおり、容疑者10人をすべて秋山が演じる本作は、すでにネット上で大きな注目を集めている。しらべぇドラマ班も出席したこのイベントの詳細をお届けしよう。



■コントがドラマをどんどん侵食?

黒い十人の秋山
©テレビ東京

離島のホテルで殺人事件が起き、10名の容疑者の中から犯人が推理されるという本作。

秋山はオペラ歌手、美人秘書、外国人画家、建設会社社長、美容外科医……などなどのキャラクター10役をすべてひとりで演じ分けたが、あくまで作品は「本格ミステリー」だそう。

これについて秋山は

秋山:位置づけが難しくて、やってみて『なんだこのジャンルは!』って感じですね。お話はミステリーとしてやってたんですけど、十人の扮装してる自分が出てくるわけだから『結局秋山じゃん』みたいな(笑) その声を減らしたくやってたんですけど、それはもう整形が必要になってくる。


とコメント。秋山と言えばロバートでコント職人っぷりを発揮したり、ブームにもなった『クリエイティブ・ファイル』内でさまざまな架空の人物になりきっているが、

秋山:普段コントをやっているので何割コントの部分が出るか。たとえば7ドラマ3コントに抑えたいなと考えた。コント口調にして笑いを取ることもできるけど、ドラマのお仕事のオファーなので。


と、今回の仕事ではコント色を意識的に排除したと言う。ただ、1人10役という難題をこなす中で、

秋山:でも、どんどん侵食してきますよね。モニター見ると7コント出ちゃってるみたいな。


と、そのせめぎ合い(?)に苦労した部分もあったようだ。


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■大変すぎる撮影でプロデューサーも思わず弱音を?


10人の登場人物を演じるにあたっては、メイクや着替えの苦労がとにかく大きかったと言う。

秋山:4日間で撮ったんですけど、4日間で48回着替えてメイクしましたからね。一言喋って着替えて戻って着替えるとかもあったんで。とんでもない時間がかかりましたね。4日間ですけどほぼ朝までやってましたね。


その中で、秋山自身が難しいと感じたキャラもあったようだ。

秋山:難しかったのは外国人の画家の役(パトリック)。イメージはラッセンみたいな白人感の強い外国人をやりたかったんですが、僕は誰もが認めるアジア顔ですので、なにをやってもアジアが出てきてしまう。なので西洋は無理ですね。日系何世にしようと急遽変えようと思ったこともありましたけど観る側に協力していただこうと。


©テレビ東京

また、大変だったのはスタッフも同じ。本作を企画したテレビ東京・濱谷プロデューサー(しらべぇでも『バイプレイヤーズ』『下北沢ダイハード』でおなじみ)も思わず弱音を漏らしたこともあったそう。

秋山:(自分もスタッフも)もう二度とこれはできないなと思ったくらいの大変さだったんで。仕事終わったときに『またやりましょうよ』って言うのだいたいあるじゃないですか。その言葉が一言も出なかったですから(笑)


あと衝撃発言なんですけど、お声かけてくれたプロデューサーさんがエレベーターの中で『6人くらいにしとけば良かったですかね?』って。いやあんたがそれ言うんかい! って(笑)


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■10人が一箇所に集う場面は必見!

そんな本作の一番の見所は、10人の秋山が一堂に会する場面だと言う。

秋山:10人のキャラが集結した状態で役者さんを混ぜ、全員が一部屋にそろって会話するシーンがあるんですけど、めちゃくちゃ大変だったので。なにも感じ取らなくていいので『ただ見てくれ!』って思います。


一回で10人は撮りきれないので、あとで『こいつの肩が写ってねえ』ってなって肩だけを撮ったり。スタッフさんに服着せてやってるときもあったんで。『なんでYOKO FUCHIGAMIの服着てるんですか!』って(笑)


あまりに撮影が過酷だったため、好評になっても映画化は「お断り」と宣言した秋山。つまり、この企画はこれで最初で最後、正真正銘の見納めということになるだろう。

なんとも楽しみな本作。放送時期はまだ未定だが、決まり次第当サイトでもお伝えする。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

ドラマテレビ東京秋山竜次
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