日頃の我慢が蓄積? 優しい人が突然キレるメカニズムとは
いつも笑顔の人が激怒し、周囲も大混乱に…。
「あの人の怒ったところなんて、誰も見たことがない」
優しいと思われている人が、突如として大きな怒りを爆発させてしまったら、周囲は混乱するはずだ。
■我慢の限界が原因に
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,336人に「優しいと思っていた人に、突然キレられたことがある」かの調査を実施。
全体で29.2%の人は、優しい人にキレられた経験があると回答している。いい人はどんな状況でも穏便に済ますのか、怒られた人は少ないようだ。
しかし、中にはそんな人さえも、怒らせる強者もいる。
「余計な一言でよく、相手を不快にしてしまう後輩。そんなのにでも、いつも笑顔の先輩がいる。しかし、自分のミスに反省する様子がない姿を見て、ついに激怒。
今までに見たことのないような怖い表情をして、大声で怒鳴りつけていた。かなり我慢をしていたのが、一気に爆発したんだと思う」(20代・男性)
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■ストレスの原因とは関係のないところで激怒
優しい人は、我慢をしている場合がほとんどだ。日頃から貯めていた怒りが、思わぬところで出てしまうこともある。
「前の職場での人間関係が悪く、あらゆる人たちから圧力がある毎日だった。ストレス解消に友達と遊びに行ったとき、些細なことでキレてけんかに。
後で和解ができたから良かったけど、自分の中でいっぱいになったものが友達の一言であふれ出た感じで…。どうせキレるのなら、元凶である職場の人に向けるべきだったのに」(30代・男性)
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■キレた後には激しく反省
本来は優しい性格のために、自分がキレたことを強く後悔するのも特徴だ。
「普段はおおらかな人と思われているけれど、数年に1度、激しくキレることがある。そのときは感情を抑え切れないけど、後で怒った自分が嫌で、すごく落ち込むまでがセット。
直したい部分だけど、あまりに周期が長いので、どうしたら防げるのか自分でもよくわからない」(30代・女性)
自分の意思をこまめに出すようにすれば、我慢した怒りが爆発することは少なくなる。それが上手にできない人のことを、周囲が「優しい」の一言でまとめているだけかもしれない。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,336名 (有効回答数)