自分は裕福だと思えない富裕層たち 「金持ち間での相対的貧困」とは

1,000万円以上でも、裕福とは思えずに満足をしていない人もいる。

2017/11/30 05:00

裕福なほうだと思う
(©ぱくたそ)

多くのメディアで「貧困」が取り上げられ、格差社会を実感している人も増えている。そんな時代に、自分が裕福だと思える人はどのような層なのだろうか。

しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,336人に「格差について」の調査を実施。「自分は裕福なほうだと思う」と答えた人は、全体で23.4%であった。

自分を裕福だと思えている人は、3割にも満たないのが現状なのだ。



 

■収入が上がる見込みがない

年収別で見ると、やはり収入と比例する結果に。

裕福だと思うほうだグラフ

特に年収300万円未満から500万円未満では、2割を切る少なさだ。確かに年収300万円未満で、自分を裕福と思うのは難しいだろう。

「ずっとこれくらいの収入をキープしていて、増える見込みもない。独り身だからかやっていけてるけど、結婚とか無理。同僚は同じくらいの給料で子供までいるけど、どうやってやりくりしているのかと思う」(30代・男性)


高度成長期には、勤めるほどに収入が増える希望があった。そのような望みがない現在では、将来の不安を抱えても仕方ない。


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■年収1,000万円以上でも裕福と思わない人たち

年収1,000万円以上の人たちは、4割近くが裕福だと答えている。言い換えれば、残りの6割はまだまだ満足していないのだ。一般的に見れば、十分に資産がありそうだが…。

「そこそこいい給料をもらっているけど、周囲にはもっと稼いでいる人がいる。そんな人たちはやっぱり仕事もできるし、自分ももっとがんばらないと」(40代・男性)


お金を持っている人は、向上心が高いのかも。


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■高収入間での相対的貧困

高収入の人たちの中にも、相対的貧困があるようだ。

「私学の中高一貫の学校に行っていたのですが、周囲がお金持ちのお嬢様ばかり。私はその中では貧乏なほうに入るので、ずっと劣等感を抱いていました。


買い物に一緒に行っても、彼女たちのお金の使い方が半端ではなくて。上には上がいるんだなって、子供ながらに学びましたね」(30代・女性)


贅沢な悩みとも思えるが、当人にとってはつらい過去なのだ。

本当に収入が少ない人だけでなく、それなりにお金を持っても満足をしない人もいる。「本当の裕福とは?」と、考えさせられる結果である。

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(文/しらべぇ編集部・ニャック

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年9月29日~2017年10月2日
対象:全国20代~60代の男女1,336名 (有効回答数)

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