世の中は「不安と希望」でいっぱい? この1年の広告コピーを解析して見えた事実

東京コピーライターズクラブ(TCC)が主催するTCC賞への応募作から、2017年の世相を分析。

 

■「希望」は「不安」とともに頻出

「不安」が、広告表現に用いられる単語として急上昇するのは意外な気もする。

しかし、読み手にとって何となく心配なキモチを呼び覚ます文脈の中で用いられ、そこに「助け」の手を差し伸べるように、ポジティヴな広告メッセージが重なるのが、お決まりのパターンになっていた。

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そこからは、潜在的な不安を誰もが抱え、なにかにすがって安心したいという時代の空気を感じられなくもない。

また動詞で唯一、頻度が大きく伸びたのは「会う」(前年比125%)。 まだ見ぬ何かや、待ち焦がれている何かに対する期待感、発見した時の喜びなどをポジティヴに表現する文脈の中で多用された。


 

■「2017年の広告コピー」をマッシュアップ

一方で昨年、大量に広告で使用された「日本」というワードは、今回、昨年対比で48%と使われた回数が半減したことが分かっている。このように年によって、広告に使われる言葉には流行が見られる。

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広告コピーにどのような言葉が採用され、さまざまな企業の広告企画で何回使われたかを分析することで、その年の空気の一端を振り返ることができる。

世相を見える化するための切り口として、この1年で広告の中に頻出した「ことば」の量、頻出伸び率順に機械的につなぎ合わせ、新たな広告コピーを生成してみようという企画が、今年で3回目になる「広告コピーマッシュアップ」だ。


■言語解析から生まれた「今年の広告コピー」は

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今回発表された2017年の「広告コピーマッシュアップ」は、「不安とか、希望とか会う?」。

将来の展望を描きつらい時代。自分に待ち構えているのがどんな結果であれ、出来れば前向きに、いいかんじに調子をあわせて乗り切っていくしかない。

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今年の「広告コピーマッシュアップ」は、そんな、あきらめにも似た「軽さ」と混とん漂う結果となった。

かっこ株式会社のwebサイトでは、「広告コピー解析2017」の詳細な分析結果を掲載しております。

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(文/成田武雄 取材協力/東京コピーライターズクラブ

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