「夢のために高校中退」と子供に言われたら? 『先僕』のメッセージに期待

物語も佳境に入ってきた『先に生まれただけの僕』。第7話では「結婚」に対する考え方を巡って視聴者に問題提起がなされた。第8話では「夢と学業」をめぐる普遍的な問題に。

2017/12/02 14:00

先に生まれただけの僕

『先に生まれただけの僕』第8話が今夜放送される。社会の課題に切り込み、正解がないなかで視聴者の心に響く問いかけをしてくれる今作も、いよいよ佳境に入ってきた。

先週の放送を振り返りつつ、今夜の見所を見ていこう。



 

■「大学行かずに結婚」は悪いことなのか?

特進クラスに在籍する生徒が12歳年上のバイト先の店長と交際しており、「高校を卒業したら大学へ行かずに結婚する」と宣言した第7話。

母親や先生たちなど、さまざまな立場の葛藤が丁寧に描かれ、とくに担任のちひろ(蒼井優)が伝えたメッセージには、多くの賞賛が集まった。

若い女性と年上の男性が結婚するときには、男性側の能力を見られがちだが、結婚はお互いに対等な立場で支えあうものである――というメッセージに、ハッとさせられた視聴者も少なくなかったようだ。


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■夢を追いかける子供に親はどう接するか

公式サイトから、第8話のあらすじを見てみよう。

少しずつではあるが学校改革に手応えを感じ始め、一層気合いが入る鳴海(櫻井翔)。しかしそんな中、ちひろ(蒼井優)から2年3組の生徒・大和田達也(伊能佑之介)の成績が急降下し、達也の父・和宏(升毅)が激怒している事を知らされる。


達也は当初クラスでも上位の成績だったのだが、今や成績は最下位。3年生進級時には進学クラスから普通クラスに移らなければならない程の事態に陥っていた。学校を訪れた和宏は、息子の成績が落ちたのは学校の責任だと決めつけ、聞く耳を持たない。


しかし日を改め、再び学校を訪れた和宏の態度は、前回から一変、困惑したものに変わっていた。…なんと達也は、塾に行くと嘘をつき、放課後、『将棋教室』に通っていた事が判明する。家でも部屋にこもり、勉強しているフリをして、パソコンで棋譜の勉強に励んでいた。


達也はすでにアマチュア五段の腕前で、「プロ棋士になる為に全ての時間を将棋に使いたい」「学校を辞めたっていい」と言い始める。


将棋の世界を知らない鳴海やちひろは、後日、改めて話し合いの場を設ける事に…。一方、ロンドン出張中の聡子(多部未華子)は、後藤田(平山浩行)から衝撃の告白を受けていた…。


「夢のために高校を辞める」というのは、大人からしてみればギャンブルでしかない無謀な考え方だ。しかし、まだまだ視野の狭い子供が持ってしまいがちな思考パターンとも言え、実際に直面した親も少なくないだろう。


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■理想と現実のギャップは…

しらべぇが以前、今の仕事を理想通りと思っている人の割合を調査したところ「理想通りである」と答えた人は21%と、5分の1程度しかいないことがわかった。

データを見れば、夢や理想を諦めた人のほうが大多数の世の中。

夢がある生徒と、その現実味のなさにどう接すればいいか戸惑う大人。またしても答えのない問いに、今回の『先僕』はどのような提案をしてくれるのだろうか?

《これまでに放送した『先に生まれただけの僕』記事はこちら

・合わせて読みたい→

(文/しらべぇドラマ班・菜箸ヨーコ イラスト/ミキシマ

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